それだけ現行モデルは完成度が高いと思いますし、インテリアに至っては脱「TAZUNAコンセプト」という感じで、先行発売・発表された「ES」や「TZ」と同様の水平基調で他のブランドでも採用しているようなインテリアになったため、こちらも賛否あるところかと思います。
しかし、ニュースリリースを見る限り、相当に商品力は強化されていることがわかりますので、新しいもの好きな方や、ちょうど2回目の車検を迎えて買い替えを検討していた方にとっては「NX」(MY27)は、待ちに待った待望のデビューですよね。
さて、一方で、フルモデルチェンジ級に近い変化とはいえ、やはり「マイナーチェンジ」の範疇とわかるものも多く、現行「NX」から変更されていない点も結構見受けられます。
今回は、現行「NX」と比べて変わらなかったもののうち、特に「RX」といった状況モデルとの違いをピックアップしてみたいと思います。
◾️後席シートベンチレーション機能
すでに先行して情報開示されている海外市場のラインナップを見ても、今回のNX(MY27)では後席の「ベンチーレーション」機能はやはりありません。
また、上位グレードでは定番の「後席独立エアコン機能」(3ーZONE)もありません。もちろん、「リラクゼーション(マッサージ)」機能もありませんが、これは車格を考えると仕方のないことでしょうね。
ということで、後席の快適性に関しては特に変更はありませんし、この点は「RX」との大きな違いとなります。
ちなみに、NXは後席のセンターアームレスト(カップホルダー)の質素さも変わりませんね。
ここはもう少し頑張って欲しかったところですが、年次改良・マイナーチェンジレベルでは改良は難しそうですね。(特に”version.L”)
◾️輻射式ヒーター機能
「RZ」、「TZ」、「RX」、「LM」等で採用されている、運転席および助手席前の輻射式ヒーターは新型「NX」でも不採用のようです。
こういった少々過剰な装備に関しては「NX」では採用しないということなのでしょう。
この点はしっかり差別化されていますし、価格が高くなるなら不要、という方も多いのではと思います。(スペースも若干ですがとりますし)
ただ、”version.L”の場合はあっても良いかなぁ・・・と個人的には思うのですが。
◾️10wayパワーシート
レクサスでは、LBXを除き、「8wayパワーシート」が定番ですが、RX ”version.L”などでは「10way」方式やランバーサポートも「4way」になっているなど、調整幅が広いのが特徴です。
こちらも「NX」では不採用となります。
◾️助手席側シートポジションメモリ
レクサスES、RX(”version.L”)、LSなど一部のラグジュアリー系グレードで採用されている「助手席側シートポジションメモリ」は、RX以上の車格の特権のようになっています。(かつてはISの”version.L”でも採用されていましたが・・・)
個人的には、NXの”version.L”は、もう少し差別化していても良いのではと思うので、これは期待していたのですが、やはり今回も設定はないようです。
◾️セミアニリン本革シート/ウルトラスエード/ピラー、ルーフ等の上質ファブリック
”version.L”であって、よりやわらかな加工をしている「セミアニリン本革」はNXでは採用されていません。
また、高価な人工皮革である「ウルトラスエード」も使用されていません。
今回の日本仕様のNXでもセミアニリン本革は不採用確実ですが、もしかするとそもそも本革シートではなく、合成皮革の「L-tex製」を採用している可能性もありますので、注視したいところです。
最近では、レクサス「IS」(MY27)は本革シート不採用で話題になりました。
ただ、L-texはじめとする合成皮革のクオリティはどんどん向上しており、手触りは若干違うものの、非常に近いレベルまで進化していると感じます。
◾️大口径ブレーキキャリパー
今回は車名も変更されていないので当然ですが、大型のブレーキキャリパーは採用されていません。
これは「RX」の特権ですね!
私的には、「NX450h+”F SPORT”」には性能的にも搭載しても良いのでは・・・と感じます。
(クラウンスポーツPHEVでは搭載されていましたし)
◾️後輪操舵【DRS】
後輪がわずかに切れるDRSは、街乗りでも最小回転半径が有利になりますので、「RX」のHEVモデルでは重宝されている装備ですが、新型「NX」ではもともとの構造的な問題もあり、引き続き不採用となっているようです。
(DRSは大規模なモデルチェンジの際でないと搭載できないでしょう)
RXより小型なNXですが、最小回転半径は「5.8m」と大きめです。一方、RXのDRS採用モデルは「5.5m」ですから、30cmも違います。この際は大きいですよね。
◾️高精細式AHS
ここは各国のニュースリリースでも今の所、詳細な解説がないので不明です。
見た目は新型ESと同様のヘッドライトシステム(小糸製作所開発/高精細式AHS)にも見えますが、NXとRXではもともとヘッドライトシステムに差別化(ブレードスキャン式AHSか、通常AHSか)がされていました。
この点について、レクサスの第5世代車において、ヘッドライトシステムも複数のパターンがあるかどうかというのは興味深いところがあります。
ニュースリリースに記載するまでもなく、全車最新の「高精細式AHS」なのか、従来通り車格にあわせ、上級版と普及版の複数のヘッドライトシステムが混在するのか、注目です!
いくつか、代表的なものを挙げてみましたが、上記のものは前期モデルから今回の後期モデル(中期モデル?)で特に変更がなかったものです。
こういった点から、現行「NX」と比べてみても、1つ上の車格になるほどの大きなモデルチェンジではない(あくまでもマイナーチェンジレベル)と考えるとこともできるのではないでしょうか。
一時的には、「センサリーコンシェルジュ」やAreneベースの新マルチメディアシステムの搭載、など、現行「RX」より一歩進んだ機能を誇る部分もありますが、基本的な快適装備・便利機能に関してはやはり「RX」と「NX」ではしっかり差別化・棲み分けされているな、という印象を受けます。

この記事へのコメント
れくたん
新型NXは楽しみであると同時に、マイナーチェンジでグレードダウンするところがないか心配でもあります。
ステアリングが合皮になりそうなことも懸念ですし、もしシートも合皮になったら私はかなり残念で、購入を見送るかもしれないです。
その他はほぼ想定どおりですが、欲を言えば後席カップホルダーの改善と輻射ヒーターは欲しかったです。私はカップホルダーを全く使わず目ざわりと思っているので、ほんとうはESのようにリッドをつけて欲しいですが、他ブランドでもセダンはリッド付き、SUVは剥き出しであることがあるので仕方がないですかね。
レ