レクサス、”DISCOVER”のため、ラインナップの整理、変革へ。

レクサスは、「”DISCOVER"ー誰の真似もしないー」というブランドメッセージを掲げ、体験価値を提供できるブランドに変革することを宣言したのは記憶に新しいところですが、2025年度から、それを象徴するようにラインナップの整理が進んでいます。

https://lexus.jp/brand/jms2025/assets/pdf/e-booklet.pdf

上記のwebページでは、これまでのレクサスの「”DISCOVER"ー誰の真似もしないー」に則ったと思われるものが紹介されています。


スクリーンショット 2026-07-18 9.41.52.png


さて、近々レクサスブランドで生産が終了するものとしては、「LC」そして「UX」。

グレードや装備を見直し、生産効率を高め、その後生産終了へ向かうと考えられるものは「IS」、「LS」。

これらがなくなることで、残ったモデルは 先日発売された「ES」と、「SUV」「ミニバン」各車のみとなることが考えられます。


ここ数年、ラインナップから整理されたモデルは、(私が思うに)、メルセデス、BMW・アウディといった、世界中でブランド力が高く、永くベンチマークとして目標とされてきた「ジャーマン3」勢のラインナップに倣ったモデルであり、基本的にはジャーマン3の市場に対抗したモデルであり、確かに「”DISCOVER"ー誰の真似もしないー」というブランドメッセージには必ずしも適合するものではなかったように思います。
(デザイン的には「LC」、マテリアル的には「LS」など日本の伝統工芸を使用したものなど、個性的なものがありますが)


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そういった意味では、これから発売されるモデルについては、他のブランドで人気があるから市場投入するのではなく、レクサス独自の世界観や機能、そしてそのクルマを所有すること自体でライフスタイルが変貌・変化するものなど、「”DISCOVER"ー誰の真似もしないー」というブランドメッセージに合致した商品ラインナップになるものと考えられます。


しかしながら、新たなコンセプトのクルマが投入されるまでは、一時的に「SUV」、「ミニバン」かつ「LBX」を除きボディサイズが大きなクルマのみのラインナップとなりそうなのは大いに気になるところです。
また人気車種以外は販売終了となり「別にレクサスでなくてもよい」タイプのクルマが(結果的に)残ってしまったのは気になるところ。

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◾️当面想定されるレクサスラインナップ

高価格帯(1000万円超)
 ・・・LM、LX、GX、LZ

ミドルクラス(600−900万円台)
 ・・・NX、RX、RZ、ES

エントリークラス(500万円前後)
 ・・・LBX

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レクサスが日本で開業したのは「2005年」で、そこからすでに20年以上が経過しました。
当時、「GS」や「LS」といった高価格帯の車にお乗りの方、いわゆる高級車志向の方はお仕事をリタイヤされた方、すでに運転免許を返納された方も増えてきているかと思いますし、「高級車」に求める定義が大きく変化しているのは事実かと思います。
今や、働き方や収入源も多様化、二極化し、若いうちは中古車やコンパクトカー、軽自動車、その後収入や家族構成に応じ車の車格がステップアップしていく時代ではなくなりました。

レクサス車は、日本デビュー時から長らく、「トヨタのエンブレムを変えただけ」と揶揄されることも多く、販売面の低迷も永く続きました。
2011年のペブルビーチでの「レクサスはつまらない」を端緒とした時代から脱却し始めたのは2014年頃からでしょうか。まだ10年程度です。


今や、レクサスは、「ジャーマン3」が買えないから選ぶブランドではなく、あえて指名買いしている方が主流になっているように思いますし、「ジャーマン3」のラインナップに則った車種構成である必要はないようにも確かに思います。

一方で、あえてそういったブランドを選択してこなかった層の方には少し寂しさや失望感も出てきているのではないかとも感じます。

車種構成だけを見ると、大きさの違うSUVやミニバンのみの構成となり、特に刺激感があったり、際立った高性能なモデルも存在しないことで、レクサスブランドがまた「LEXUSはいいクルマだけれど、“Boring(退屈)”だ。」という存在になるのではと危惧している方も増えてきているのではないでしょうか。


そのようなブランドにならないために、「”DISCOVER"ー誰の真似もしないー」というブランドメッセージを掲げ車種構成を大きく変化していくものと考えられますので、これから小規模な年次改良を除き、モデルチェンジされるLEXUS各車は「”DISCOVER"ー誰の真似もしないー」というコンセプトに則ったものとなると考えられます。

あまりの人気で、街中に溢れ、まったく珍しくなくなった「NX」、「RX」がどのような仕上げとなるのか、近々お披露目される「NX」、そしてその後(1年後程度でしょうか?)登場する「RX」が、単に現時点で予想される仕様にとどまるのか、新ブランドメッセージに則った我々の想像を超えた、ライフスタイルに影響を与える存在になるのか、大いに注目したいと思います。


この記事へのコメント

  • XJAPAN様!!

    LSが無くなるなら、もうLEXUSに価値は無い。
    まだ中古のLSにしか乗れてないけど、いつかは新車のLSって思ってた。
    つまらない...
    2026年07月19日 04:23
  • TN

    結局レクサスというブランドはどこを向いているのでしょうか。
    北米や欧州をマーケットにしているなら、プレミアムブランドにフラッグシップセダンやクーペは必要不可欠です。今はSUVブームが続いていますが、そのブームは人類史でこれまでに起こったあらゆるブームと同様に必ず終わりが来ます。そうなったときに次の受け皿となる車種を細々とでも作り続け進化させていなければ、急拵えで復活させたところでマーケットから相手にされないであろうことは自明の理でしょう。

    DISCOVERとやらは日本人のごく一部にしか理解されないと思いますよ。
    2026年07月19日 23:37
  • なまっくす

    to TNさん

    コメントありがとうございます。
    昔からのファンとしては、確かにセダン、クーペといったジャンルもしっかり受け継いでいってほしいところではありますよね。

    トヨタとしては、そういった秘伝のタレのような点はトヨタブランドや、センチュリーブランドに任せて、レクサスはその時代にあった新たな展開をしていくと理解をしたのですが、なかなか理解はされにくいと思います。

    コンセプトや今後の方向性も含め、しっかりとユーザー(特に既存オーナー)に説明していかないとせっかく拡大したユーザー層が離れていくことにならないか危惧しております。


    >結局レクサスというブランドはどこを向いているのでしょうか。
    >北米や欧州をマーケットにしているなら、プレミアムブランドにフラッグシップセダンやクーペは必要不可欠です。今はSUVブームが続いていますが、そのブームは人類史でこれまでに起こったあらゆるブームと同様に必ず終わりが来ます。そうなったときに次の受け皿となる車種を細々とでも作り続け進化させていなければ、急拵えで復活させたところでマーケットから相手にされないであろうことは自明の理でしょう。
    >
    >DISCOVERとやらは日本人のごく一部にしか理解されないと思いますよ。
    2026年07月20日 08:46
  • Mann

    >> 昔からのファンとしては、確かにセダン、クーペといったジャンルもしっかり受け継いでいってほしいところではありますよね。

    トヨタとしては、そういった秘伝のタレのような点はトヨタブランドや、センチュリーブランドに任せて、レクサスはその時代にあった新たな展開をしていくと理解をしたのですが、なかなか理解はされにくいと思います。

    興味深い分析ありがとうございます。私も同感です。
    車に限らず、日本メーカーは単発ではいい製品がつくれても、価値の体系をつくることがつくづく苦手だなと感じます。

    価値の体系を築くために、①継続、進化してつくり続けること、②希少性と普遍性を兼ねそろえること(ピラミッドのイメージ)、が不可欠だと思います。

    折角、LSやLCという希少性(ピラミッドの頂点部分)と裾野が広い車種群(普遍性)を積み上げてきたのに、メーカー自身が頂点部分を捨ててしまいました。

    今のラインナップを見ても、言い方は悪いですが、クラス感がある車がなく、ブランドの顔を思い浮かべることができず、ブランドとしては致命的かと思います。

    「いつかはクラウン」の延長線上にレクサスを当初設計したかと思っています。「「いつかはクラウン」の時代じゃもうないんだ」とメーカーが自己否定するのは結構ですが、それに替わる価値観を提示できていません。

    さまざまな制約の中から価値創造が生まれると思っています。そういう意味で長い伝統と制約を背負うドイツ勢に感心します。
    「誰の真似もしない」と言われても、「今売れ筋の車種を揃えただけなのでは?逆に真似しかない」と疑問符だらけです。

    レクサスユーザーとして悲しいですが、今後苦境の時期が続くと予想します。
    2026年07月24日 05:59

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