大型ボディ、3列シート車かつ電気自動車(BEV)ということで購入者層を選ぶ車ではありますが、ここ数年、トヨタブランド車との違いが希薄になりつつあり、また海外プレミアムブランド勢との先進装備・快適装備の差がかなり広がっている点が一気に改善されて「これで買わない理由はないよね?」というほど魅力的な仕様で発表されたと感じました。
▼LEXUS、新型「TZ」を世界初公開
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/44283880.html
詳細はまだ不明な点は多いと思いますが、当方が感じたポイントを列挙してみたいと思います。
ボディサイズと金額(まだ不明ですが)以外は妥協なしの「全部入り」といえる仕上がりになっていることが予感されます。
◾️一目でLEXUS車とわかるデザイン
「GX」にも似たデザインですが、一目でLEXUSのSUVとわかるデザインとスタイリングは魅力に感じます。
「LX」や「GX」ほどのオフロード仕様ではなく、街乗り・ファミリーユースのデザインになっており、私はこのタイプの車に食指は動きませんが、それでもエクステリア・インテリアデザインともに、魅力的に感じます。
◾️質感の高そうなインテリアデザインとおもてなし機能
レクサスの「L」シリーズは質感において差別化されていますが、「TZ」においては、「Lシリーズ」に肩を並べる質感を追求されているように見えます。
詳細は公開されていませんが、静止画を見る限り、ダッシュボードやドアトリムにもコストのかかる「高
触感バイオウルトラスエード 」の素材が貼られており、見た目や手触りの良さとサステナビリティを両立させています。(ただし、汚れには注意!)
素材の使い分けが上手で、パッと見で幻滅するような部分は見当たりません。
また、「ES」から採用が始まる「Responsive Hidden Switches (レスポンシブヒドゥンスイッチ)」、Sensory Concierge(センサリーコ
ンシェルジュ)も採用されるなど、2026-2027年の新型車として見劣りしないものになっています。
「ES」では当初発売モデルは「フレグランス(香り)」機能はオミットされることが報じられていますが、「TZ」ではどうなるかにも注目です。
また、インテリア全体、第5世代レクサス車の先陣を切る「ES」と共通なデザインとなっており、ブランド全体としての統一感がとられているように感じます。
◾️ちゃんとした3列シートと高品質なセカンドシート
今回、緊急避難的な「いちおうついてます」的なレベルの3列シート車ではなく、実用性も確保した仕様なのは注目すべきポイントと思います。
3列目にもちゃんとシートヒーターを備えているのも嬉しいポイント。
2列目のセカンドシートも左右独立して着座できる仕様で装備内容も期待できますね。
なお、助手席とセカンドシートにも「オットマン」を装備しているのもポイントです。セカンドシートへの「ベンチレーション機能」ももちろんアリとのことですから「GX」以上のユーティリティ性を備えているのは間違い無いでしょう。
◾️車内置き去り通知システム(Cabin Detection Alert System)の初採用
LEXUS初採用の、60GHzレーダーを使用した車内の微小な動きを検知するレーダーセンサーによるシステムを初採用。
小さなお子さまの社内への置き去りを検知することを目的としたもののようですが、これはすごいですね!
ここ数年こういった新システムの搭載がありませんでしたので、これでこそLEXUS、という印象です。
◾️電波方式のキックセンサーを採用
ハンズフリーパワーバックドアにも技術革新が!
よりスムーズな開閉ができるように、「電波方式」を採用とのことです。
使い勝手の向上は嬉しいですよね。
◾️LEXUSトップレベルの静粛性
メーカー自らが謳うのは相当な自信の表れです。
「LM500h」でも相当なノイズ低減がなされていましたが、エンジン車とBEVの異なるところは、エンジン振動や排気音(こもり音)がないことで、これだけでも相当な違いがあります。
3列目の方とも高速道路走行時でも会話が明瞭にできるというのは相当な魅力がありそうです。
また、この静粛性を活かし、オーディオシステムにもこだわりがありそうです(特にマークレビンソン仕様)
地味ながら「風切音低減ミラー」の採用もくすぐりますね!
◾️新意匠のヘッドライト
第5世代レクサス車の先陣を切る「ES」に続き「TZ」でも新意匠のヘッドランプを採用(ツインシグネチャーヘッドランプ)
技術的な詳細は不明ですが、レクサス独自(?)のデザインは購入意欲を掻き立てられます。
長らく続いた「3連、4連フルLEDヘッドランプ」がついに終焉を迎えることになりそうです。
◾️新インテリアパネル「Forged bamboo」の採用拡大
新型「IS」で採用されたフォージドバンブーを採用、今後のレクサス車のアイデンティティとして横展開されるのは嬉しい部分と感じました。
また、ついにスマートキーにもフォージドバンブーが採用!
これは熱いですね!
◾️広大なガラスルーフ
世界最大級のガラスルーフを備えるなど、このクラスに求められるニーズをうまく掴んでいると思います。
これは従来型のセダンやクーペでは到底できないサイズですから、今後ますます古典的なセダンのニーズは無くなっていきそうです
◾️小回りもお任せ!「DRS」
大型SUVでは悩みの「取り回し」についてもDRSを採用することで、最小回転半径を「5.4m」とFRセダン並みに抑えることでクリア。
絶対的なボディサイズは大きいですが・・・
◾️センサリーコンシェルジュ搭載!派手なイルミも
これまでのレクサスの「間接照明」や「おもてなし照明」といった奥ゆかしさからの転換、「魅せる」方向へ転換し、「ES」と同様、バンブーレイヤリングを透過するイルミネーションを採用しています。
音楽との連動する機能についても導入が期待されますね。
◾️インタラクティブマニュアルドライブ(IMD)と俊足!
RZ550e /RZ600eで採用されている、マニュアル感覚のインタラクティブマニュアルドライブを「TZ」でも採用。これには驚きました!
スーパーカー「LFA」のようなサウンドも再現できるとのことですが、それに加え、サウンド面だけでなく、例えば「0−100km/h加速」のスペックも5秒台前半と、十分すぎるスペックで、まさにクルマ屋がつくるBEVで、「文武両道」な印象です。
◾️所有できること自体がステイタスといえる堂々たるボディサイズ
全長が「5100mm」、全幅が「1990mm」、全高が「1705mm」そして車両重量が「2630kg」という巨躯は所有していること自体がステイタスとなるサイズです。
ほとんどの機械式駐車場には格納できず、平置き駐車場が必須レベルのサイズで 特に都市部においては、購入者層はかなり限られるでしょう。
◾️新意匠の電動充電ポート
電動開閉式かつ普通充電ポートと急速充電ポートを一体化した充電方式で、今後のレクサス車の標準仕様となる可能性もありそうです。
◾️見栄えの良いブレーキキャリパ採用と22インチアルミホイール採用
対向6ピストンブレーキキャリパーを採用するなど、スペックに見合った仕上げとなっているのもポイント。
また、ホイールには「22インチ」も設定されるなど、見栄えの良さもポイントです。BEV、3列シート車だから・・・といった妥協はありません。
◾️新意匠の光るフロントエンブレム
ボディカラーと一体になった、新意匠の光るフロントエンブレムを初採用!
地味ながら目新しい点ですね。
◾️ワンペダルがついにLEXUS初採用?
ニュースリリースにおいて「アクセルオフ時の蛇行限速度を0.2Gまで高めた」という記載があり、大部分でアクセルオフで車速をコントロール可能、ブレーキペダルの踏み替え提言を図った、とのこと。
他ブランドで採用している「ワンペダル」方式に近いものと推測しますが、こちらもレクサス初の採用で、従来のレクサスBEV車とはフィーリングが異なりそうです。
◾️新開発の「ロングレンジバッテリー」採用
レクサスのBEVはトヨタブランド車と共用が多いですが(これは当然のこと)、「TZ」では新開発の「95.82kWh」の大容量バッテリーも選択できる模様。
「TZ」で投入してくるとは、相当な気合が入っていますね。
◾️新ボディカラー採用
ここ最近、ボディカラーの廃止や流用が多かった印象ですが、「ES」の「SOU(蒼)」に続き、イメージカラーの「ソニックテーラス」を採用。
ボディカラーが最近の新型レクサス車では多めの「11色」というのも嬉しい限り。
グリーン系のカラーは日本での人気は低調ですが、SUVでは徐々に人気が高まりつつある印象、新型「TZ」でブレイクするか楽しみです。
うーん、ファーストインプレッションとしては、ここ5−6年ぐらいのレクサス車では最も新技術、新装備の多い、スペックだけでワクワクするレクサス車といえます。
まさに「全部入り」でこれで「BEV買わない理由がある?」と問いかけされているような妥協のない構成となっているのには驚きました。
リセールヴァリューやボディサイズの大きさなど懸念すべき点はもちろんありますが、そういった点が些細なものに感じるほど魅力的な仕様になっているようで、他ブランドとの差別化も十分にある、現時点のでレクサス車の「集大成」と感じました。
ただし、自宅の駐車場を確保できても出先での駐車場確保やチェックは欠かせないなどといった心配は尽きないものと思われます。
今までは「BEV」に対して「買わない理由」(買えない理由)を挙げることが多かったのですが、こういった車種を出されると・・・
しかも発売が2026年冬とは思ったより速いことにも驚きです。

この記事へのコメント
Bez_LH
BEVファン界隈の言う「ワンペダル」というのは、ブレーキを踏まなくてもアクセルを緩めるだけで止まることを意味しているようなので、ワンペダルを採用というとちょっと突っ込まれるかもしれませんね(本文にはちゃんと「近いもの」と書いてあるとはいえ)。
RZの回生ブレーキは4段階調節で、最強にすると、停止寸前で無い限りブレーキランプが点灯します。スマホで測ってみると0.2G弱の減速度は出ているようです。そこからさらに高めたとすると、かなり強いブレーキがかかるので、使うシーンを選ぶかもしれません。
レクイエム
TXの日本展開かと思ったのですが、BEV専用のTZだったようです。
トレールシーカーのレクサス版とも思いましたが、そうではなくて、センチュリーのレクサス版というような大きさなんでしょうか?
どちらかにしましても、かなりビックサイズですので、街では見かける機会は少なそうです。
EV大好きおやじ
はやくRZでアリーンと大型液晶メーター採用モデルを出してほしい!
BEVを本気で売る気があるなら、せめてRX以上の装備にしないと・・・。
南信州曲道愛好家
なまっくす
すばらしいBEVライフを贈られているようでうらやましく思います。
維持費など経済的な面だけでなく、静粛性や低振動についても非常に魅力的です。
今回、ニュースリリースでわざわざアクセルからブレーキの踏み替え回数の低減について言及してきたため、RZとはさらに違う制御になっているのかもしれませんね。「TZ」と「RZ」の味付けの違いについても気になるところです。
>TZ、なかなかの魅力的な内容で出てきましたね。ESよりも売る気を感じさせます。
>BEVファン界隈の言う「ワンペダル」というのは、ブレーキを踏まなくてもアクセルを緩めるだけで止まることを意味しているようなので、ワンペダルを採用というとちょっと突っ込まれるかもしれませんね(本文にはちゃんと「近いもの」と書いてあるとはいえ)。
>
>RZの回生ブレーキは4段階調節で、最強にすると、停止寸前で無い限りブレーキランプが点灯します。スマホで測ってみると0.2G弱の減速度は出ているようです。そこからさらに高めたとすると、かなり強いブレーキがかかるので、使うシーンを選ぶかもしれません。
なまっくす
レクサス「TZ」、トヨタには同サイズのクルマがないためしばらくはオリジナリティがあり、注目を集めそうですね。
ボディサイズもそうですが、重量も2500kgを超えますので、駐車環境もかなり限られそうですよね。
ミニバンを超えたサイズと、そして静粛性により、ミニバンユーザーからの乗り換えも一定量あるのではと思います。
LXやGXのような年単位での納車待ちとなるかにも注目したいところです。
>はじめまして。
>TXの日本展開かと思ったのですが、BEV専用のTZだったようです。
>トレールシーカーのレクサス版とも思いましたが、そうではなくて、センチュリーのレクサス版というような大きさなんでしょうか?
>どちらかにしましても、かなりビックサイズですので、街では見かける機会は少なそうです。
なまっくす
「TZ」、本当にすごいボディサイズで、これは確かに所有できる人も、そして行ける場所も限られますよね・・・
RZに関しても、毎年大きなアップデートをしていくのかもしれませんね。それにしても、せめて12.3インチメーター液晶はなんとか導入して欲しかったですよね・・・
>なかなか魅力的な内容ですが、いかんせんこのサイズはやはり無理です。残念。
>はやくRZでアリーンと大型液晶メーター採用モデルを出してほしい!
>BEVを本気で売る気があるなら、せめてRX以上の装備にしないと・・・。
>