改良内容があっさりしており、かつ具体的な画像もなかったため、日本市場でへの導入はないのかなぁと思っていましたが、本日「2025年12月4日」日本市場においても「UX300h」の2026年モデルが発表となりました。
▼LEXUS、「UX300h」を一部改良(2025/12/4)
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/43618531.html
価格は一律「10万円」のアップ。
ニュースリリースによる改良内容のメインは「インテリアイルミパッケージ」の全グレード標準採用であるため、昨今の物価上昇局面を考慮すると、価格アップは妥当なものと考えます。
しかしながら、今回の発表はちょっと疑問が残る点も散見され、結論から言うと「UX300h」の近い将来のモデル廃止を前提とした改良の可能性が高いと感じました。
以下、ニュースリリースでは明確に記載されていない部分をチェックしてみたいと思います。
◾️ボディカラーの廃止
ニュースリリースでは、どのモデルでも「ホワイトノーヴァガラスフレーク」が選択可能になったことが謳われていますが、裏を返せば、従来選択できた「ソニッククォーツ」が廃止されて、ホワイト系が1種類に統一されたことを意味します。
そのほか、他のレクサス車同様、ボディカラーの廃止が行われています。
<廃止>
・ソニッククォーツ<085>
・マダーレッド<3T2>
・ブラック<212>
・セレスティアルブルーガラスフレーク<8Y6>
おおむね他車種と同傾向にありますが、UXのイメージカラーといえる「テレーンカーキマイカメタリック<6X4>」や比較的設定が新しい「ソニックカッパーが継続したのは嬉しいですね。
◾️”標準”グレードの廃止
こちらもニュースリリースでは謳われていませんが、”標準”グレードが廃止されています。
これの意味するところは、ラインナップの整理(コスト削減)であり、モデル末期感の漂う内容といわざるを得ません。
ただ、もともと「UX」では”Version.C”の人気が高く、ここ数年は特別仕様車を選択される方も多かったようで、実質的な最廉価グレードは”Version.C”であったともいえますから実質的にはほとんど影響はないのかもしれません。
これにより「LBX」との価格が一部オーバーラップする現象は解消されました。
また、最低販売価格は「490.3万円」からとなり、全車「パドルシフト」付き、「パワーイージーアクセスシステム」付き、「運転席パワーシート」付きなど、「LBX」との差別化も明確となりました。
◾️インテリアカラー「コバルト」の廃止
UXで特徴的ではあったものの、あまり数が出なかったと思われる「コバルト」が廃止となりました。
”標準”グレードの廃止とあわせ、ファブリックシートも廃止となりましたので、「UX」発売時には豊富なインテリアカラーがありましが、最終的には定番カラーのみが残ることとなりました。これもモデル末期としてはやむを得ないことかと思いますが、少し寂しさがありますね。
◾️イルミネーション点灯部位に変更なし
64色のマルチカラー対応をしたことはサプライズの改良といえますが、点灯部位の増設がなかったのは残念です。
せめて、フロントのドアハンドルやドアトリムの加飾部分への追加イルミネーションは期待していたのですが・・・
これは、新型ES(北米使用)、新型IS(MY26)など、一定年数(台数)継続販売を前提としたモデルとの違いでは・・・と感じます。
もっともマルチカラー化により、室内においては比較的簡単にフルカラーLEDの増設ができると思いますのでLED増設カスタマイズが流行しそうですね。
ただし、それでも従来との違いは明らかで、「10万円」の価格アップに見合った改良といえます。
以下は変更前の2024ー2025年モデルですが、まったく照度とカラーが異なりますね。
◾️ホイールセンターキャップの「2.5D化」なし
2026年モデルで次々採用の進む、ホイールキャップの「2.5D化」ですが、どうやらUXでは従来のものがそのまま使用されているようです。
そのため、メインカタログやディーラーオプションカタログでもホイールセンターキャップの意匠は変更されていないように見えます。
これはちょっと不思議ではありますので実車でもチェックしてみたいですね。
他車種では「こんなところまで?」というぐらい、ホイールセンターキャップも2.5D化されている写真に差し代わっているだけに不思議です。
ディーラーオプションのレアホイールでも写真は変更なし。
◾️レッドブレーキキャリパーの採用なし
他の2026年モデルが”F SPORT”で「レッドキャリパー」を採用しているにもかかわらず「UX300h」はオレンジブレーキキャリパーを継続採用、と言う点はかなり疑問が残ります。
ブランドの統一性という意味ではチグハグな印象を受けますので、何らかの意図があるか、そこまで単にコストをかけることができなかったのか疑問な点です。セダン/クーペ系=レッド SUV系=オレンジ BEV系=ブルー、という棲み分けがあるのでしょうか?
◾️LEXUSバラ文字の採用なし
このタイミングであれば、新型IS(MY26)のようにLEXUSバラ文字の採用や、フロントエンブレムの変更があってもおかしくありません。
それにもかかわらずその部分に手が入らなかったのは注目です。
◾️ディーラーオプションのドアポケットイルミネーションは単色
通常であれば、今回の改良でドアポケットイルミネーションもマルチカラー対応してもおかしくありませんが、ディーラーオプションのドアポケットイルミネーションは「単色(白色)」のまま変更がありません。
これは、ドアトリム部分に、マルチカラー化の配線を行う改良コストや物理的な制約があったと思われますが、継続販売を前提としたマイナーチェンジであればこれは対応されるべきであり、今回ドアトリムのイルミネーションに手が入らなかったのは残念です。
また、「NX」や「LM」などに設定されているカップホルダーイルミネーションのディーラーオプション採用ありませんし、そういった追加コストをかけての用品設定がないのも残念なところです。(これはニーズがあると思いますけどねぇ)
https://lexus.jp/models/ux/pdf/dealer_option.pdf
・・・ということで、無事に「UX300h」の改良モデルが発表されたことで、このまま改良が行われることなく販売終了、という最悪のケースは回避できたのは喜ばしいところです。
とはいえ、新型「IS」のように3年程度は継続販売できるほどの改良内容ではなく、内外装の質感変更、機能装備、積載性の改良など既存ユーザーが「乗り換え」をするほどの食指が動く改良内容ではないように思いますので、短期間での販売にとどまる可能性もあります。
最小限のコストで延命措置を図り、「LBX」との差別化も進めた改良といえるのではないでしょうか。
この新型「UX」の発表で今ひとつ販売が伸び悩んでいる「UX300h」の販売数に変容があるか、注目したいところです。
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