居てもたってもいられず、往復新幹線で名古屋にいきチェックしてまいりました!まずは取り急ぎ速報版を・・・
名古屋ミッドランドスクエアのレクサスギャラリーには、LC500”PINNACLE”のクーペ、コンバーチブルのどちらも展示されており、LCファンにはたまらないものとなっていました。
注目度はそれなりに高いようでしたが、新型車種ではないため、人だかり・・・とまではいかず。
とはいえ、遠目から見ても只者ではないオーラを持つ2車はやはり華がありますね。
▼LC500 Convetible ”PINNACLE” (ニュートリノグレー)
▼LC500 Coupe ”PINNACLE” (朧銀)
今回、カタログやWebでははっきりしなかったところを、オーナー目線でしっかりチェックしてまいりました。
8月7日まで受け付けている特別仕様車”PINNACLE”に応募される方のご参考になれば幸いです。
まず、LC500 ”PINNACLE”のうち、コンバーチブルは正直「割高感ある価格」と私的な意見を申し上げてきましたが、その理由はどうやら「ソフトトップルーフ」にあるのではないかと感じました。
こちら、「ブラウンシルバー」というカラーですが、これは単色ではなく、ブラウンとシルバーの繊維が緻密に織りなされており、相当な高クオリティな質感を誇っており、これはクーペの「マット塗装」(朧銀)に相当するほどの手間がかかっているのではと推測しました。
接近して撮影すると、このとおりです!
角度によりキラキラ見えるのは、シルバーの繊維のおかげと思われます。非常に美しいです!
外観では、各種メッキパーツが漆黒ブラック(ブラッククローム)化されていますが、私的には、ホイールのブラックスパッタリングがちょっと心配でした。というのも、ベースのMOPホイールの切削加工部分のデザインが消えてしまうため、デザイン的に大丈夫かな?と思っていたのですが、杞憂でした。めちゃめちゃかっこいいです!!!
さて、このホイール部分、今までの「LC」と違うところに気づきますでしょうか?
なんと・・・
ホイールキャップが「2.5D化」されています!!
ニュースリリースには表示されていませんが、2026年モデルのみの改良点かと思います。
まだどのモータージャーナリストも言及していないはずです。(たぶん、オーナーでないと気づかないでしょうね)
私的には、レッドキャリパーが採用されておらず、ブラックのままだったのは残念ですが、ブラックスパッタリング塗装のホイールが想像以上によかったので、これはこれでアリ!と思いました。(ただ、換装できるならやっぱり色は変更したいかなぁ・・・)
固定式のカーボン製リヤウイングは、コンバーチブルでは初採用。
特別仕様車”AVIATION”や”EDGE"で使用されており、通称「室屋ウイング」とも呼ばれていますが、クーペのものとは確かに「幅」や取り付け位置がことなっており、わずか100台(+α)のために専用製造されたと思うと胸熱です。(北米仕様には装備されませんし)
ここはコストに転嫁されていてもしょうがないかなぁと感じました。
特別装備といえば、フロントバンパーの「カナード」も特徴的です。
特にマット色の「朧銀」では、立体感がすごくめだっており、迫力がありました。
20万円する「フロアマット」も要チェックポイントでした。
こちらは私的には少々期待はずれで、Web画像ですと、”PINNACLE”をイメージするカットラインが綺麗に出ていたのですが、展示車のフロアマットはあまりカットラインがはっきりしておらず、あまり特別感は感じられませんでした。(エンブレムは専用ですが)
もちろん、もともとのクオリティは高いのですが・・・通常モデルの20万円のマットの方がデザインも良いように感じました。
なお、色は「真っ白」ではなく、カーペットの色よりも若干クリーム色っぽい感じですので、靴の汚れが即座に目立つわけではないのはよかったです。
ただ、かなり汚れには気を使いそうですから、選択される方は相当注意が必要です。
コンバーチブルのドアトリムは雨風にさらされるため、合成皮革が用いられていますが、内装素材に使用されているような上質な合皮が使用されていました。(シボあり) 通常モデルに使用されている、幾何学模様のようなものは入っておらず、ここは賛否分かれそうです。(私的にはこちらの方が好き)
なお、アンビエントライトは相変わらずそれほど明るくありません。
コンバーチブルは、その性格上、クーペで多用されている「アルカンターラ」の部分はほとんどが「合成皮革」に置換されていますが、唯一、メーターフードには「アルカンターラ」が使用されていました!
アルカンターラは色合いが合成皮革部分と少々異なるのでその違いもまた美しいですね!
一方、クーペは当然アルカンターラ・・・と思っていたら、なんと新素材(?)の「シルフィ」というものに置換されています。
私の知る限りはこのネーミングはレクサスでは初めて聞きます。
で、「シルフィ」の正体ですが、結局はレクサスLCの内装材で使用されている上質な合皮と同等のものに感じられました。
なぜ、ブラックのアルカンターラにしなかったのかは謎です・・・
特別仕様車”PINNACLE”の独自装備、「助手席前インストルメントパネル」ですが、こちらは少々がっかり。
ベースが「合成皮革」で、その上下にあるダッシュボード部分と、同色のため、2024年モデル発売時から感じていた「のっぺり感」は(刺繍で多少薄れたものの)引き続き感じられます。ここが「アルカンターラ」だと、指跡等での微細な起毛の陰影でアクセントがあるのですが・・・
刺繍自体のクオリティは高いだけに、もう少し工夫が欲しかったところです。(ここは大して風雨にさらされにくいのでアルカンターラで良かったのでは、と感じます)なお、刺繍は「ホワイト」と思っていたのですが、色違いのブラウンカラーで、ここもちょっと想像と異なりました。
一方、クーペの方は、このインストルメントパネルのベースが「アルカンターラ」なので、その上下にある合成皮革部分とは色合いが異なり、のっぺり感が薄れますし、刺繍もホワイトではっきりしているため、ちょっとした上質な絵画?を見ているような感じで、とても良い雰囲気でした。
(欲を言えば、アンビエントライトは欲しいところですが)
この点はクーペの方が好みでしたね。
特別仕様車専用の「プレート」も質感が高くて驚きました。
微細なレーザーの削り出し自体は珍しくないと思いますが、非常に精緻なつくりなのでしょう、ベースのプレート自体が高品質感あり、いいモノ感が感じられました。できればシリアルナンバーが欲しかったところですが。
なお、コンバーチブル、クーペともに サンバイザーの照明は デビュー当時から変わらず「電球」が使用されています。
スペース上しょうがないのかもしれませんが、今なら薄型、乳白色のLEDでなんとかなりそうですが・・・
あて、インテリアに関し、特にクーペに関しては、”S Package"がベースであるにもかかわらず、ホワイト内装がベース故に、通常は「アルカンターラ」が使用される部分について、「ベレーザ」に置換されているのは残念なポイントです。
(これは2023年モデルで追加された「ブルー&ホワイト」でも同じです)
「ベレーザ」も十分な質感をもちますが、微細な陰影がある「アルカンターラ」は高級スポーツカーでもお馴染みな素材ですし、レクサスでも使用されている車種が非常に少ないため特別感があります。手触り感も「アルカンターラ」に軍配があがります。
なお、後部座席後ろの「パッケージトレイ」部分には、「アルカンターラ」が使用されていました。
滅多に触れることがない部分ですが、結構ルームミラーの視界に入り、微細な陰影が楽しめるんですよね。
専用のカーボン製スカッフプレートは、コンバーチブルでは初装備となります。
デザインよし、通常モデルと同様、艶あり部分と艶消し部分が分かれている凝った作りで、さすが片側約10万円以上するだけはあります。
なお、今回のミッドランドスクエアに展示されている LC500 特別仕様車”PINNACLE”は、本来「マークレビンソンリファレンスプレミアムサラウンドシステム」と「寒冷地仕様」が標準装備されているはずですが、今回の展示車では非装備でした。
もっとも「LC」の場合は見た目はほとんど変わらないので影響はありませんが・・・
特に、2024年モデル以降は、ディスクスロットが廃止されたため、センターコンソールのオーディオ装置部分の外観にはちょっと物足りなさ感があります。
最後に、もう1つのニュースリリースに触れられていない改良はフロントガラス(助手席側)への「VINナンバーの追加」です。
こちら、2024年12月の改良で付加されたのか、今回の2025年7月の改良で付加されたものかは不明瞭ですが、あらたなセキュリティ対策であることは間違いなさそうです。
次回はその他の部分も含めて記事化してみたいと思います。
絶対に「LC500 ”PINNACLE”が欲しい!という方は交通費をかけても見に行く価値はありそうです。(過去のLC特別仕様車も、デビュー後の展示以外で見かけることはほとんどありませんので・・・)
ファーストインプレッションとしては、クーペはなんといっても「朧銀」のボディカラーの特別感、かっこよさと、カーボンパーツの組み合わせが素晴らしいと感じました。
コンバーチブルは とにかくソフトトップルーフの質感の高さには驚かせられましたし、インテリアカラーの配色の良さ、カーボンリヤウィングとカーボンスカッフプレートといった、従来のコンバーチブルでは採用されていなかった特別感があり、どちらも非常に魅力的と感じました。
この記事へのコメント
御茶屋
期待が高まり納車が待ち遠しいです
レッドキャリパーの件はメーカーのディーラーへの情報開示が
不十分かつ不明瞭で
私の担当もレッドだと言っておりました
僕もオプション設定無しなので当然フルオプションだと思ってました
まさかピンポイントでレッドキャリパーだけを省き
US仕様と変えてくるとは……
US仕様と変えてくる意味が分かりません
想像するに日本側のデザイン担当の上の方に
妙なこだわりを持った人間がいて
あえて変えてきたんでしょう
余計なことをしてくれたものです
不十分な情報しか与えず注文させる方式は
今後是非とも改善してほしいと思います
KINTO FACTORY のアップグレードにラインアップされたら
速攻で換装します
VINコードは今年2月納車の僕の車にも付いていますので
2025年モデルからの変更だと思います
なまっくす
はやく見たくて仕方ありませんでした(笑)
なるほど、確かに外装ニュートリノグレー、内装 ブラック&ホワイトも良さそうですよね!
そのあたり選択できればよかったのですが、デザイナーのこだわりなのかもしれませんね。
内外装とも綺麗に維持するのは大変そうですが、特別感との引き換えでしょうか。私も気になったのですが、ドアトリムのスピーカーグリルの汚れはかなり厳しそうです(付着した汚れをどうするかは課題ですね・・・)
なお、乗降ですが確かに厳しさはあります。
しかし、サイドシル部分が少し内側に凹んでいるので、わずかですが乗降はしやすくなっています。駐車場に気を使うのは間違いありませんね・・・
>詳細なレポートありがとうございます。私も見てきました。LC自体、ショールームでもなかなかお目にかかれませんので、行って良かったと思います。個人的にはクーペの内装色はそのままで、ニュートリノグレーの組み合わせがあればと感じました。土曜午後に訪問しましたが、マットカラーのボデイには指紋汚れが目立っていました。また、ドア内側下部やマットにも汚れがありました。やはり維持は大変そうです。野暮な事とは分かっていますが、改めて全幅とドアの長さ&厚みが気になりました。普通サイズの平面駐車場で隣に車が停まっていたら乗り降りは困難だと感じました。標準仕様でも良いので買う気満々でしたが、オーナーになるハードルは高いですね。オーナーの方や、納車待ちの方が本当に羨ましいです。
なまっくす
「朧銀」とてもよいカラーでしたね! 専用コート仕上げとはいえ、かなりメンテナンスに気を使いそうですが、非常に美しいボディカラーでした。
レッドキャリパーは・・・
うーん、最初の話では確かに装備されていたような・・・(笑)
たしかに従来のレクサス特別仕様車では全部ブラックキャリパーですし、足回りを黒で統一した方がよい、という考えも理解できますが、RC、ISとファイルバージョンがレッドキャリパーなので、LCも当然同じ流れかと思っていました。
なお、VINコードの件、ありがとうございます。2024年12月の改良から対応されたのかもしれませんね!こちらも、さりげなく良い改良と思います。
また正式に生産予定など決まりましたらコメントいただければ幸いです。
>詳細な情報ありがとうございます
>期待が高まり納車が待ち遠しいです
>
>レッドキャリパーの件はメーカーのディーラーへの情報開示が
>不十分かつ不明瞭で
>私の担当もレッドだと言っておりました
>僕もオプション設定無しなので当然フルオプションだと思ってました
>まさかピンポイントでレッドキャリパーだけを省き
>US仕様と変えてくるとは……
>
>US仕様と変えてくる意味が分かりません
>想像するに日本側のデザイン担当の上の方に
>妙なこだわりを持った人間がいて
>あえて変えてきたんでしょう
>余計なことをしてくれたものです
>
>不十分な情報しか与えず注文させる方式は
>今後是非とも改善してほしいと思います
>
>KINTO FACTORY のアップグレードにラインアップされたら
>速攻で換装します
>
>VINコードは今年2月納車の僕の車にも付いていますので
>2025年モデルからの変更だと思います