レクサス日本開業20周年! 今見ると新鮮な「GS」〜 L-finesse

レクサス開業20周年、これからの情報が楽しみですが、モデル廃止が決まっているRCに続き、ISやLCの行方が気になる今日この頃です・・・

さて、前回の記事に続き、レクサス日本開業時の思い出として、レクサス「IS250」を購入する際に大変参考にしたのがモーターファン別冊 ニューモデル速報「LEXUSのすべて」
(最近、レクサスの モータファン別冊が発売されないのが寂しい・・・)
こちらは、レクサス「IS」、「GS」、「SC」と2005年に発売された3車種が全て網羅されていますので、ショールームになかなか入れなかった私にとっては貴重な資料でした。

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初期の雑誌をみると、「L-finesse」(エルフィネス)という用語が大変目立ちます。
L-finesseとは、「先鋭・精妙の美」とされますが、レクサスらしいデザインを表したものといえますが、この時代は「アローヘッド」と呼ばれるものがいろんな場所に散りばめられており、それらが組み合わせられた部分が「Lフィネスらしい」と理解していました。

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エクステリアでは、GSのリヤサイドのウィンドウモールや、フロントグリルの造形などは「L-finesse」っぽさを感じる部分で、レクサスGSならではの特徴的なデザインかと思います。
当時、あまり「GS」は好みではなかったが、今改めてみると、クーペライクで無駄のない独特なデザインはなかなかかっこいいと思うようになりました。

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このほか、この後の車種(HS250hやLS600h中期モデル)で取り入れたれた「レゾリュートルック」も「L-finesse」の特徴的なデザインかと思います。
レゾリュートルックは最近「LBX」で再び注目されることになりましたね。

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当時の「GS」オーナーさまは、パッとみていわゆる「社長さん」や「個人事業主の親方」的な方がかなり多くて、雲の上のような方がのる印象でした。
前車がセルシオではなく、あえて「アリスト」を選択されていた通好みの方も多かったように思います。
「IS」とは良い意味で差別化されており、いつかは「GS!」という方も多かったのではないでしょうか。

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GSといえば、リヤビューが独特で、一目でわかる「GS」という特徴的なテールランプ。
デビューから20年経過したとは思えない、古臭さを感じさせないデザインですね!

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インテリアは「IS」よりさらに上質になっており、当時から「シートベンチレーション機能」(本革シート装着時)も備わっていました。
スピードメーターパネルにも、削り出しの金属(本アルミ)が使用されているなど、現在主流の「フル液晶メーター」では再現できない精緻かつ高級感ある仕様でした。
また「本杢目パネル」の造形も複雑で使用部位も多く、まさに「高級車」、という感じです。
ここ最近はレクサスブランドでも高度な技術による制作された「フィルム」などの素材がインテリアパネルに使用されることが増えましたが、天然素材の良さや1つ1つの模様の違いは格別ですね。

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反面、ナビゲーションパネルの周りは、シボなしの樹脂パネルで傷や皮脂がつきやすい構造。
ここの質感を高めるために、先日、移転オープンした「シンクデザイン」さんでは、GS専用のオーディオパネルを開発したのは懐かしい思い出です。

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あと、「GS」で印象的なのは、ドアミラー調整スイッチ、パーキングセンサースイッチ、給油口オープンスイッチなど、使用頻度が低いものはプッシュオープン式格納ボックスに格納されていたり、ドアトリムへのレザーにはあえてステッチを表に見せない技法で仕上げているなど、日本的な「おもてなし」ともいえる奥ゆかしさがある仕組みが取り入れらているのを思いだしました。
(さすがにスイッチ類は不便という声も出たのか、後年のマイナーチェンジで外出しになった記憶があります)

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さて、最近はレクサスのデザインもずいぶん進化して、長年続いたスピンドルグリルから「スピンドルボディ」に進化していますが、今もさまざまな部分で「L-finesse」が垣間見えるように思います。

カタログなどでは「L-finesse」という用語を見かける頻度は減っていますが、レクサスらしいデザインはぜひこれからの新世代レクサスにも受け継いでいってほしいですね!特に、インテリアの質感やデザインは「LC」を除けば、最近停滞している感がありますので、新型「ES」を機に次々とブレイクスルーを期待したいところです。
新型「ES」を見る限りはしっかりと「L-finesse」している印象なので私的には嬉しいのですが。

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この記事へのコメント

  • れくたん

    なまっくすさん、たびたび失礼します。
    私もLEXUSのすべて、ISのすべて両方とも持ってます!
    あの頃はL-finesseがあちこちに謳われていましたね。私はあの頃のシンプルかつクリーンなデザインは好きでした。ただ、うちの妻を含め、多くの人には値段のわりに高そうに見えないとのことでした。そういうこともあり、万人ウケする濃い顔になっていたのかなと解釈しています。
    私もGSをはじめ見たときはあまりピンときませんでしたが、見ているうちによく考えられたデザインだなと思ったものでした。後席の実用性をギリ確保しながら、クーペライクな伸びやかさを実現していた数少ないセダンだと思います。
    インテリアも私的にはごちゃごちゃしているより、すっきりしている方が好みなので、新型ESの方向性にはとても期待しています。
    2025年06月13日 21:22
  • レクサスマイスター

    なまっくすさん、コメント致します。

    いやー懐かしい。そう感じるとゆう事は
    私も歳を重ねたんだとそう思います。

    開業時に父がセルシオを乗り継いでいたので
    招待状をもらい一緒に訪れたのを思い出します。

    ショールームにまだ目当てのISは無く、
    GSとSCがあるだけ…案内されたラウンジ
    なるものも人は1人もいなく…

    当時今のような車の見方が出来ない
    自分は謎でしかない場所でしたね〜(笑)

    GSは数回試乗しました、ハイブリッドは
    踏むと速くて静粛性よりもパワーを重視
    していてそこをPRされていたのも時代を
    感じます。

    パネルの隙間にも拘り組み付け精度を自慢
    していましたが、のちに異音の原因や建付
    のクレームになり以降の車には引き継がれず…
    (笑)

    見て分かるスポーツモデルも皆無で、コンセプトも分かりづらく、当時のSCさん達は相当苦労したと聞きます。

    GSはここ最近は見かける事もなく、改造ベースにもなってないとゆう事はデザイン面でも
    評価が低かったとゆう事なんでしょう…

    一方でISはまだ2型を見かけます、ノーマル
    こそ少ないですがミドルセダン・ハイパフォーマンスのFモデルの存在でまだ乗っている方々がいるのでしょう。

    でももうほとんど部品が出ないそうですね。

    クラッシックベンツみたいに長く乗れると
    面白いかもしれませんがレクサスはそうゆう
    感じはないですね、残価で入れ替えて古い物
    は捨てられて終わる。みたいな…

    開業時のGSを綺麗に乗っていてディーラー
    来ても、野良か…と見られるだけですからね、
    恥ずかしくてすぐにRXに替えちゃいます。

    あと20年もすればCTもクラッシックゴルフ
    のように見られる?いや…ハイブリッドバッテリーがダメで廃車になるのが先ですね(笑)

    平成ブームがあるみたいですがレクサスは
    関係なさそうです。
    2025年06月14日 21:16
  • 浮田英之

    16日よりLCのオーナー枠のオーダー受付が始まると聞いたのですが、過去に取引の無かった私は申込できないのですか?ラストチャンスだと思われるので申し込みしたいのですが。
    2025年06月15日 08:11
  • なまっくす

    to レクサスマイスターさん

    なんと、招待状により事前に訪問されたんですね!羨ましいですー!
    パネル問題、懐かしいですね!ダッシュボードに埋め込まれたナビシステムなど、かなり精緻な作りをされていましたね。

    GS、都市部ではなかなか見かけませんが、当方が現在いる所在地には初代GSオーナーが複数いらっしゃるようでしばしば見かけます。一周回ってなかなか新鮮なデザインだなぁとじっくり見てしまいました。
    でも、中古価格も低いので残念ながら市場での人気は低かったようですね。
    レクサスは市民権を得ましたが、1世代限りでの販売終了車が増えており、その点が残念です。結局NX、RX、LX、GXぐらいしか世代を受け継がれないと思うと残念です。
    (あ、LSもありますが、大きくコンセプトがかわりそうですよね・・・)

    >なまっくすさん、コメント致します。
    >
    >いやー懐かしい。そう感じるとゆう事は
    >私も歳を重ねたんだとそう思います。
    >
    >開業時に父がセルシオを乗り継いでいたので
    >招待状をもらい一緒に訪れたのを思い出します。
    >
    >ショールームにまだ目当てのISは無く、
    >GSとSCがあるだけ…案内されたラウンジ
    >なるものも人は1人もいなく…
    >
    >当時今のような車の見方が出来ない
    >自分は謎でしかない場所でしたね〜(笑)
    >
    >GSは数回試乗しました、ハイブリッドは
    >踏むと速くて静粛性よりもパワーを重視
    >していてそこをPRされていたのも時代を
    >感じます。
    >
    >パネルの隙間にも拘り組み付け精度を自慢
    >していましたが、のちに異音の原因や建付
    >のクレームになり以降の車には引き継がれず…
    >(笑)
    >
    >見て分かるスポーツモデルも皆無で、コンセプトも分かりづらく、当時のSCさん達は相当苦労したと聞きます。
    >
    >GSはここ最近は見かける事もなく、改造ベースにもなってないとゆう事はデザイン面でも
    >評価が低かったとゆう事なんでしょう…
    >
    >一方でISはまだ2型を見かけます、ノーマル
    >こそ少ないですがミドルセダン・ハイパフォーマンスのFモデルの存在でまだ乗っている方々がいるのでしょう。
    >
    >でももうほとんど部品が出ないそうですね。
    >
    >クラッシックベンツみたいに長く乗れると
    >面白いかもしれませんがレクサスはそうゆう
    >感じはないですね、残価で入れ替えて古い物
    >は捨てられて終わる。みたいな…
    >
    >開業時のGSを綺麗に乗っていてディーラー
    >来ても、野良か…と見られるだけですからね、
    >恥ずかしくてすぐにRXに替えちゃいます。
    >
    >あと20年もすればCTもクラッシックゴルフ
    >のように見られる?いや…ハイブリッドバッテリーがダメで廃車になるのが先ですね(笑)
    >
    >平成ブームがあるみたいですがレクサスは
    >関係なさそうです。
    2025年06月15日 21:55
  • なまっくす

    to 浮田英之さん

    コメントありがとうございます。
    明日、ブログアップ予定ですが、LC限定車は、新規オーナー枠もあるので大丈夫です!
    LC 2026年 通常モデルは新規でも問題ありません。
    しかし、生産台数は多くないと思われますので、早めの訪問がよろしいかと思います。


    >16日よりLCのオーナー枠のオーダー受付が始まると聞いたのですが、過去に取引の無かった私は申込できないのですか?ラストチャンスだと思われるので申し込みしたいのですが。
    2025年06月15日 21:57

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