レクサス、「LM」登場で客層にも大きな変化か?

いよいよ2024年度も終盤に近づいていますが、最近感じることを1つ。

レクサスインターナショナルギャラリーの閉鎖(2025年冬にトヨタブランド発信施設としてリニューアルオープン)や、「LEXUS MEETs…」の試乗サービス終了などを思い返してみると、日本におけるレクサスの評価が高まってきたのはつい最近で、今ほど多くのレクサス車を街中で見かけ、そして一定の知名度やブランド価値を持つに至ったことは感慨深いものがあります。
(いまだに「トヨタ」のエンブレムを変えただけ、と主張される方もいらっしゃいますが・・・)

オーナー層の変化については、エントリーレベルの車を発売する都度言われてきたことで、(2008年の「HS250h」、2010年の「CT200h」、最近では2018年の「UX」、2023年末の「LBX」などが該当します)オーナー層の変化がその都度話題になりますが、将来の新しい顧客層を拡大するためには新ラインナップや低価格層のクルマを投入することは必要なことであり、これ自体はブランドの存続や発展・新規開拓のために必然のことと思います。
実際、「HS」や「CT」からレクサス車を購入した方が将来より上級車種に乗り換えされた方は多数いらっしゃるでしょう。
(著名なYouTuberの「ワン速(ドラヨス)氏)はその代表的な方ですね)

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最近特に感じることは、レクサス「LM」の登場の影響の大きさです。

それ以前にも、第3世代レクサス車として大きくレクサスのイメージを変えた「LC(LC500/LC500h)」は、従来は世界の著名なハイパフォーマンスカーにしか興味のなかった界隈の方も注目する存在となり、新たな顧客層とニーズを生み出しました。
日本車の高価格帯の車でも品質に加え、デザイン、パフォーマンスが一定ラインを超えれば、新たな顧客層の開拓に成功し、まさに「レクサスチャレンジ(LC)」にふさわしい役目を果たしたと思います。
(ただ、残念ながら継続的に保有される方は少なかった印象です・・・)

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ここ最近非常に印象的なのはなんといっても「LM」の存在です。
当初、2023年10月に「LM500h」が発売された際は その価格とゴージャスな内装で大きな話題を呼びましたが、4人乗りで前席と後席がセパレートタイプということもあり、法人需要が一巡したあとは販売台数が伸び悩んでいたようです。
しかし、2024年5月にアルファードやヴェルファイアのように「6座仕様(LM500h”version.L”)」を追加後は再び販売が伸び、新たな顧客層と言える、自分自身でステアリングを握り運転される、個人で活躍される若きリーダーや医師(士業)、個人投資家など高所得帯の方(準富裕層、富裕層クラスの方)といった、従来はレクサス車に見向きもしなかった層の方がレクサス「LM」に興味を示している傾向がひしひしと感じられます。
本来はこのようなクラスの方をターゲットにしていたのかもしれませんが、それが「LM」の登場により実現したように感じられます。

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販売台数も好調で、「LM500h」に関しては、自販連の月間登録台数ベスト50位に顔を出すことも珍しくなく「1500万円〜2000万円」もする高価格帯のクルマとしては、特異な存在となっています。

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アルファード/ヴェルファイアの爆発的な人気があるとはいえ、その上級車にあたり、かつ明らかに内外装、動力性能が差別化されて、静的質感の高さが支持されているものと思います。
スーパーカーやハイエンドクラスのサルーンのガレージにセカンドカーやファミリーカーとしての存在で「LM」が並んでいるのも珍しくないようですし・・・
ただ、古くから知るファンとしては、その座が「LC」や「LS」などの古典的なセダン・クーペではないのは寂しさも感じます。
これは今までレクサス国内導入から約20年間、陰ながら応援してきた当方にとってはかなり興味深い動きです。

「LM」の認知度と支持率が高まった状態で、近々フラッグシップSUVの「LX」の注文受付再開および追加モデル「LX700h」の登場が噂されています。著名モータージャーナリストの海外試乗会も実施され、いよいよ秒読みという段階かと思いますし、「LX700h」に関しては、「限定販売の抽選車の存在」も噂されているなど、「LX」の争奪戦が行われそうです。

従来と異なるのは「LM」でレクサスブランドに興味を示した新たな顧客層の方も「LX」の購入争奪戦に参戦することではないかと思います。
日本で市場投入される「LX」のグレード、価格帯など注目したいですね。

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この記事へのコメント

  • こんにちは
    いつも拝見させていただいております。
    私は、2010年からレクサス車を乗り継いできました。
    今、一番気になっているのが、バッテリー上がりの問題です。
    NX、RX、LBXで問題になっていますが、マイナーチェンジ後(LBXはこれからでしょうが、、、)、発生しなくなっていますか?
    CSKさんのLBXでも発生したようですね。
    いろんなYouTuberの方々もそこに焦点を当ててくれるといいのに、と私的には思っています。
    LEXUS MyDの営業担当さんも、ちょっとそのクレーム対応で疲れていらっしゃる様子でした。
    他のメーカーやレクサス以外のトヨタ車で、このような問題は見掛けないように思いますが、表面化していないだけなのか?
    長文となり申し訳ありませんが、次の乗り換え時に向けて情報収集している今日この頃です。
    2025年02月24日 09:11
  • なまっくす

    to 匿名さん

    バッテリーあがり、未だ問題になっているようですね。
    初期型ほどは聞きませんが、根本的には改善されていないと思われますので、引き続き発生しているものと思います。
    LBXは明らかにバッテリー自体の容量が少ないことが問題とされており、ディーラーでも相当の問題となっているようですから、純正のバッテリー容量の問題もありそうです。

    当方は社外品で純正より少し容量の大きいものに変えてから一度もバッテリーはあがっておりません(冬季は、定期的に充電するようにしましたが)

    現時点では、トヨタ/レクサスが2021年から採用をすすめている新ナビゲーションシステム搭載車から発生しているものと推測されます。
    >こんにちは
    >いつも拝見させていただいております。
    >私は、2010年からレクサス車を乗り継いできました。
    >今、一番気になっているのが、バッテリー上がりの問題です。
    >NX、RX、LBXで問題になっていますが、マイナーチェンジ後(LBXはこれからでしょうが、、、)、発生しなくなっていますか?
    >CSKさんのLBXでも発生したようですね。
    >いろんなYouTuberの方々もそこに焦点を当ててくれるといいのに、と私的には思っています。
    >LEXUS MyDの営業担当さんも、ちょっとそのクレーム対応で疲れていらっしゃる様子でした。
    >他のメーカーやレクサス以外のトヨタ車で、このような問題は見掛けないように思いますが、表面化していないだけなのか?
    >長文となり申し訳ありませんが、次の乗り換え時に向けて情報収集している今日この頃です。
    2025年03月01日 08:39

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