
まず外観での変更点は、「ドアミラー」です。
ドアミラー中央部のメッキ加飾が「スモーク塗装」に変更されています。
これ自体は「UX300h “F SPORT Emotional Explorer”」や、IS ”F SPORT Mode Black Ⅳ」などと同じです。
なかなか良い変更かと思いますので他社への流用もできそうですね。

ホイールに関してはデザインは同じですが、カラーが変更されています。
従来は「マットブラック塗装」でしたが、「メタルスターグロスブラック塗装」というレクサスで(おそらく)初の塗装が施されています。
外観での変更は以上です。

ブレーキキャリパー(レッド塗装)は 「Performance Package」で使用されているものから変更なさそうでした。
ローターはスリット入りで従来の「RCF(通常モデル)」と同じ。

エンジンカバーに関しては「その1」で言及されていたとおり、以前の特別仕様車と同じ。
エンブレムも同様です。職人による手作業でのチューニングが施された専用デザインです。

なお、マフラーについては、メーカーオプション(88万円)の「チタン4連エキゾーストマフラー」が装着されていましたが、これはRCF "Final Edition"の標準装備ではないことに注意が必要です。私的には、せっかくフロント、サイド、リヤのカーボンパーツが装着されているのであればチタンマフラーも装備すべきと思いましたが・・・(車両重量も10kg低減しますので)

スカッフプレートは残念ながら変更なし。
ニュースリリースでも触れられていませんから当然ですが、「Final edition」なら、低コストで変更できるこの部分は変えて欲しかった・・・と個人的には思います。ただ、この「F」ロゴは結構希少ですので個人的には好みです。

ドアカーテシランプ(プロジェクションカーテシイルミ)はもしかしたらデザイン変更あるかな?と期待していましたが、従来と同じでした。
ディーラーオプションで設定されていたものではありますが、標準化されるのは嬉しいですね。

フロアマットは「特別仕様車専用品」が準備されています。(社外品にありそうなデザインではありますが)
もともと割高感のある「Final Edition」なので、フロアマット込みの設定でも良かったのでは・・・と思います。
もっとも、過去のレクサス車でフロアマット込みの車種はそんざいしないのでやむを得ないとは思います。

インテリアに関しては、「その1」でもお伝えしましたが、ステアリングの変更は賛否ありそうです。
ウルトラスエード仕様となっているのですが、ステアリングヒーター機能が省かれているのは残念です。(できないことはないと思うのですが・・・)
「Performance Package」ベースであれば、軽量化の名目のもと、ステアリングヒーターの省略は理解できるのですが、本「Final Edition」は、「Carbon Exterior Package」ベースですから、電動ステアリング機構(電動チルト&テレスコピック)ありの快適仕様なので・・・
またステッチはレッドですが、赤の差し色がないのはちょっとスポーティすぎかな?と感じました。

ちなみに、特別仕様車“Enthusiast”および“Emotional Touring”でのインテリアはこちら。

パワーウィンドウスイッチは、LEXUSとしては珍しい「加飾なし」のスイッチを継続採用。(通常のRC300/RC300h/RC350にはメッキ加飾あり)
なお、ドアミラー調整スイッチ周りの金属調加飾は輝きを抑えたサテンメッキを調なので、なかなか高品質です。
パネル自体は一般的な「カーボン」で質感は高いのですが、せっかくの特別仕様車なのですから、当初設定のあった「レッドカーボン」として欲しかったところです。(通常のカーボンは目新しくないですからね・・・)

なお、「RC ”Final Edition "のパワーウィンドウスイッチパネルはコチラ。
「RCF ”Final Edition"」との違いがわかりますか?

なお、いまとなっては懐かしい「レッドカーボン」はこちら。
これが今回の「Final Edition」で復活してくれると想像していたのですが・・・特別感あるパーツだと思います。(もう素材がないのかもしれませんね)

運転席/助手席のドアトリムはクーペらしい大型で、アルミパネルの使用もあって、「IS」との違いを強く感じる部分です。
念の為確認しましたが、やはりイルミネーションは追加されていませんでした。
ホント、なぜ後期モデルでイルミネーションを廃止したのか疑問でなりません・・・
「マークレビンソン」オーディオを装着しているので、スピーカーリングにサテンメッキ調の加飾があるのも高品質感を演出していますね。

メーターフードはクッション性のある、ファブリックを使用。
ここはせっかくなので、「ウルトラスエード」で統一して欲しかったところですが、何か理由があるのでしょうか?
毛足の長さなど他の部分と異なるので少々残念です。(パッと見た目はわかりませんが)

ルーフ/ピラー/バイザーの素材は上質なファブリックで、これぞレクサス、というクオリティ。
ここは「IS」シリーズより1ランク上の車格を感じますが、残念ながら、「IS」では新採用されている、カップホルダーを上から照らすイルミネーション機能は結局最後まで採用されませんでした。
ここは共用部品として共通化してもよいのでは・・・と思いましたが。

センターコンソールには特別仕様車専用オーナメントパネルが。
カーボンの質感も高く、これは特別感あるアイテムと思いました。なお、鋭い方はお気付きと思いますが、「シートヒータースイッチ」がないことがここでも確認できます。
シフトノブはウルトラスエードで、アルカンターラとかわらないほどの手触りの良さがクオリティを感じます。
展示車は「マークレビンソン」のオーディオが装備されていましたが、「IS /RC」系はマークレビンソン装着でインテリアの質感が大幅にアップするのでその点でも装着はお勧めです。(ファイナルモデルなら、標準装備でも良かったのでは・・・と思います)

後席に関しては、「その1」でも言及しましたが、なぜかリヤアームレスト&カップホルダーがありません。
使用頻度は少ないですが、これは残念です。部品の製造を停止したのでしょうか・・・(要は軽量化を目指した「Perfomancre Package」と同じ仕様になってしまっています)
なお、ファイナルモデルで限定生産ならば、後席にも「レッド」の差し色は欲しかったと思うのは私だけでしょうか?

思い入れがあるだけに「Finalモデル」という観点でみると、少々手厳しいレポートとなりましたが、やはり寂しさはとてもあります。
「F」モデルが「RZ」や「LFR」(?)で復活・・・との噂もありますが、いったん「F」の系譜が途絶えてしまうのは残念です。

ライバルのプレミアムブランドの欧州車でも「AMG」、「M」、「R/RS」などのハイパフォーマンスカーを街中でみかける頻度も相当低くなってしまっているので仕方ないとはいえとても残念です。
電動化がさらに進んだ2026年に「F」の後継が発表されることをぜひ期待したいところです。

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