「GX」と「RX年次改良モデル」が順調に発売・生産されていれば、年9万台達成は確実だっただけに残念ではありますが、2025年の販売に期待したいところです。
しかしながら、長らく年5万台が「壁」であったころから見ると2倍近い増加であり、レクサス車が都市部に限らず、街中で頻繁に見かけるようになり、それとともにブランドが浸透していることは感慨深いものがあります。
その中で、最も2024年で販売量が多いのは今年もどうやら「NX」となりそうです。
デビューから約3年が経過しようとしているにもかかわらず、新型車「LBX」の新車効果を上回る販売数は、日本市場における、レクサス車最大のヒット車といっても過言ではないでしょうか。
2024年1月から11月までの「NX」と「LBX」の販売数概況は以下の通りです。
(参考に「NX350h」単体のデータも表示しております)
【LEXUS 2024年販売概況(NX・LBX)2024/1-2024/11)】

「LBX」は発売後から「月/2000台」のペースで販売が進んでいましたが、バックオーダーが一巡後は納期も短くなり、販売数が若干落ち着いてきて、下期は月/2000台を下回る数で推移しています。
このタイミングでの派生車種「MORIZO RR」や秋には追加テーマ「Elegant」を投入したのは正解といえるでしょう。

一方、「NX」に関しては、さすがに1年目、2年目のような驚異的な販売数ではありませんが、「月/1500台」ペースで順調に推移。
それが、夏以降からは販売が一気に加速し、「月/2000台」を超えるペースで推移しているのは驚きです。
これには、レクサス「RX」の改良モデル投入が遅れたことが起因すると考えられますが、後半部分では「LBX」を上回るペースでの販売となっており、「NX」の人気の高さが伺えます。
結果として、2024年年間での販売車種としては「NX」がナンバーワンとなるもようです。
さまざまなパワートレーン、グレード展開をもっており、「NX」の中でも選択肢が多いのが魅力の1つとも言えると思います。
外観の変化はまったくないのにもかかわらず発売から3年経過で「月/2000台ペース」なのは車両価格が「650−700万円」レンジの車としてはすごいですね。

少し心配なのは「LBX」です。
正直なところ、もう少し販売数が多くなると思っていました。レクサス車の中では納期も短い方ですし、日本向けへの生産が少ないわけでもないでしょうから、開発陣の想定ほどの販売には達していないものと思われます。
初期モデルはかつてないほど、装備に関する不満が聞かれましたので改良を待ち望んでいる方も多いのではと思います。
日本市場においては「CT200h」の後継車種の役割もありますから、セカンドカー、サードカーとしての役割も担う重要度の高い車種です。
ただ、「LBX」にはさらなる追加テーマとして「Active」が控えています。2024年10月31日には 「Elegant」が420万円というインパクトのある価格で発表され、今後次々と販売が進むと思いますのでそれらの新車効果がひと段落した段階で「Acitve」の追加導入も考えられます。

今回の表には記載しておりませんが、「LBX」の販売開始後は「UX」の販売数が減少していることも気になる点です。
人気SUV車は好調なレクサスではありますが、それ以外の車種では選択と集中による統廃合が進むのか、2025年度の販売状況も注視していきたいと思います。
この記事へのコメント
じゃあ、今、NXかUXかRXかハリアーかってなりますと、どうかなぁ。ハリアーのパドルシフトないので、ハリアーはないかな。
ハイブリッド車と、たぶん後数年しか販売していないと思われる純ガソリン車で、悩むかもしれません(笑)
私的には、最近、MT車にも少し興味があります(^^)
Danmarino
なまっくす
コメントありがとうございます。
純ガソリンモデルがだんだん貴重になってきましたね!
燃費の面ではだいぶ差がありますから、うまく使い分けたいですね。
パドルシフト、私も車選択する時の重要な指標としています。
軽自動車のデリカミニでもパドルシフトがあるのが決め手でした。
>
>こんばんは♪NX初期型に発売される▶️に予約して、4年ほどだったかな、乗っていましたが、ノントラブルで、とても良い印象があります。
>じゃあ、今、NXかUXかRXかハリアーかってなりますと、どうかなぁ。ハリアーのパドルシフトないので、ハリアーはないかな。
>ハイブリッド車と、たぶん後数年しか販売していないと思われる純ガソリン車で、悩むかもしれません(笑)
>私的には、最近、MT車にも少し興味があります(^^)
なまっくす
UX、たしかに生産停止の噂がでていますね・・・
レクサス自身、うまくUXを熟成できなかったのは残念ですね。
Danmarinoさんの店舗ではディーラーのホスピタリティが低下したとのこと、とても残念です。同様の店舗は多いのでしょうね・・・
ここがユーザー層が増えることの欠点でもあるので難しいところですね。
トヨタ車のレベルアップと、店舗改装によりレクサスディーラーとの差が縮まっているのも影響ありそうですね。
レクサスならではのおもてなし、ぜひ販売店やセールスマンにも今一度期待したいですね。
>お久しぶりです。当方UXを再度買い替えようと思っていた所生産終了の記事が飛び出し購入を中断しています。LBXには抵抗感半端ない私としてはLBXよりUXをレクサスのボトムに据えて欲しかった。お客様が増えるのは良いのですがレクサスならではのホスピタリティがディーラーにおいて影も形もなくなっているのは非常に残念です。トヨタ車との差別化の見られない今、レクサスって何?と言うのが正直な思いです。
なまっくす
なるほど、残価設定型ローンの利用者増というのはありそうですね。
アルファード/ヴェルファイアはまさにそのような形でユーザーが増えて短期間で乗り換えているという話もききますので・・・
残価設定型ローンの審査も近頃厳しくなってきたとの情報もありますので、少しずつ是正されていくかもしれませんね。
ただ、あこがれの車(かつリセールヴァリューが高い車)が手に入れやすくなっているのは、ユーザーにとっては嬉しいことですね。
2025年、果たしてどうなるでしょうか?
>ディーラーの混雑は、車種に関係なく残クレ等のローン利用者が増えていることも大きいと思います。残クレを利用して残価率の高い車種を短期間で乗り換えるcar tuberの影響も無視できないと思います。RX500hからRX350FPへ乗り換えする輩もいます。新車販売台数が増える一方、同時に新車価格とそんなに変わらない高年式CPOも増えることになります。CPO順調に売れなければ、販社にとってリスクでしかありません。新車販売台数が増えれば、当然残価率もこれまで通りとはならないでしょう。残クレバブルはいつまでも続かないと思います。