レクサスのフラッグシップムーバー「LM500h」、3列シート車の"version.L"登場で販売台数が伸びているようです。

2024年6月は「529台」
2024年7月は「594台」
と、1500万円超えの価格にもかかわらず、新車販売ランキングベスト50にランクインしています。(ちなみに、ベスト50では最も高価なクルマです)
4座の「LM500h”EXECUTIVE”のときはランクインしていなかったので、まさに3列シート"version.L"の登場によるものと考えられます。

いっぽう、販売数が伸び悩んでいるのはLBX登場まではレクサスのエントリーモデルとして人気だった「UX300h」。
奇しくも、直近では、「LM500h」とほぼ同じ販売台数で推移しており、
20204年2月は「300台」
2024年3月は「682台」
2024年4月は「609台」
2024年5月は「484台」
2024年6月は「528台」
と、概ね月/550台〜600台のペースで推移しており、レクサスSUVの主力モデル「NX350h」の半分程度の台数にとどまっています。
ボディサイズや価格面を重視していたユーザーは「LBX」に流れていることが考えられますし、積載力や室内のゆとり、全般的なクオリティで考えると「NX」を選択される方が多いと思います。
「UX」はネーミングを「UX300h」として2024年1月に発売、パワートレーンの換装を敢行するなど大きな改良を施しましたが、発売から半年間の推移を見る限りは、かつてのように「月/1000台」のペースに戻ることはなく、販売数の改善は厳しそうです。

ここ最近のレクサス車は外観変更を伴わないマイナーチェンジ相当の改良を行っている車種が増えていますが、ライバルが多い価格帯(500万円前後)においては、見た目の変化や、装備の改善も必要なのではないかと感じます。
改良された「UX300h」は、モータージャーナリストの評価も高いだけに、このままの販売数で推移すると「UX」のフルモデルチェンジも危ぶまれますし、
ちょっともったいないかなと感じます。
走る、止まる、曲がるの基本性能や、先進安全装備は相当なレベルに引き上げられたようですから、ラゲージの積載性の改善、インテリアの質感向上など「LBX」との大きな差別化をぜひ図ってほしいと感じます。

レクサス「IS」のようにエクステリアデザインの刷新で販売数が大きく伸びる、という事例もありますので、「UX」の再起に期待したいところです。
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