従来であれば「マイナーチェンジ」と呼ばれますが、ここ最近のレクサスでは、フロントバンパー、リヤバンパーや内装のダッシュボードの変更などを行う「マイナーチェンジ」を収束したと考えられ、毎年の年次改良を主体とした改良にシフトしていますが、今回のUXでは、ボディ剛性の強化や乗り心地等の改善に加え、レクサスサーフティシステムのアップデート(2.5相当)や、新マルチメディアシステムへの移行、アナログクロックの廃止、ハイブリッド専用エンブレムの廃止など、NXからスタートした新世代レクサス(第4世代)に準じた改良が行われています。
ニュースリリースでもマイナーチェンジという語句は使用されていませんが、広報資料やプレスキットが配布されていることから、実質的にマイナーチェンジと考えて差し支えないと思われます。

https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/37532287.html
UXの改良に関しては、すでに5月に事前発表がありましたので目新しいものはほとんどありませんでしたが、新たなプレスリリースとwebカタログにより判明した点がありますのでその点を中心におさらいしてみたいと思います。
なお、残念ながら、昨今の生産遅延により、2023年モデルの「UX」に関しても販売店への配備がほとんど進んでいないようです。
ただし、東京・青山のレクサスインターナショナルギャラリー青山には、2023年モデルかつ特別仕様車が展示中!
近隣の方は、こちらで実車確認するのが一番良さそうです。
F SPORT "Emotional Explorer” および “Graceful Explorer”

(https://lexus.jp/dealership/lexus_gallery/index.html より)
以下はLEXUS UX(UX250h/UX200) 「2023年モデル」の主なトピックスです。
■デジタルキーの採用と価格改定
「NX」から採用が開始された「デジタルキー」に関しては嬉しいことに、メーカーオプション価格がNXの「33,000円」から半額の「16,500円」と、トヨタブランド車と同額となりました。
私的には「カードキー」との選択性にしてはどうかとも思うのですが、「16,500円」であれば装着しても良いのかな・・・とも感じます。
「NX」においてもまだまだ動作が安定しているとはいえず、「スマートキーの完全な代用にはならない」ということには留意が必要です。
あくまでも「シェアキー」のためのオプションと考えたほうが良さそうです。(とはいえ、当方は帰宅時に駐車場に立ちよってクルマのチェックをする場合などに活躍していますが・・・)

(※UXプレスリリースキットより抜粋 https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/37532287.html )
■おくだけ充電の改良(LED照明付き)
UXで採用された新マルチメディアシステムにおいては、スマートフォンの役割が従来より高くなっています。
そのためスマートフォン置き場と充電設備が重要となりますが、広報資料によると、「上下スペース確保」と「LED照明追加」がポイントとなっています。
一方で、「シートヒーター/ベンチレーション」のスイッチを移設したことでスペースを確保した、とも見えますが、これは突如ボタンがシフトパネル周りに埋め込まれたことでデザイン的な面を中心に賛否分かれるところかと思います。
なお、「おくだけ充電」については最近のトヨタ・レクサス車では「13,200円」と安価になってきていますが、UXにおいては従来どおり「24,200円」となっています。

(※UXプレスリリース資料 https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/37532287.html より)
■"version.L"からランフラットタイヤ廃止
乗り心地の向上を目的と思われますが、"version.L"にはノーマルタイヤを採用。
"version.L"において、「ランフラットタイヤ」はメーカーオプションとなっています(22,000円)

■ボディカラー ソニッククロム/ソニックイリジウム採用
他のレクサスモデルと同様、ソニッククロム、ソニックイリジウムを採用!

(UXカタログ P4より)
■オレンジブレーキキャリパーの採用
UXの”F SPORT”には待望のオレンジキャリパー(MOP)が!
ESにも設定されますで、全車種採用となりそうです。

(UXカタログ P41より)
■シート空調画面のリニューアル
新型NXにもない、新しい画面が追加されています。
全画面を使う必要があるかは置いておいて、12.3インチ仕様はこちらの画面になるのでしょうか?ビジュアルがあるのはわかりやすいですね。

(UXカタログ P35より)
■ダッシュボード シボ調 のカラー縮減
従来設定されていた、ブルーとブラウンのダッシュボードが消滅し、ブラックに統一。
ここは残念なところですが・・・数がでなかったのであればしょうがないですかね。
今後、新たな「特別仕様車」で復活するかもしれません。


(UXカタログ P53より)
■Apple Car Play 無線対応
新型NXでは「OTA」で順次対応中ですが、「UX」では最初から対応しているようです。
当方はすでに「NX」で使用中ですが、かなり快適です。(使用上、画面の「左上」のタッチ操作があるので手が届きにくい部分はありますが)

(UXカタログ P37より)
■マークレビンソンオーディオ 価格改定
なんと嬉しいことに価格が「6,000円」ダウンしています (211,000円→205,000円)
なお、マークレビンソンのロゴマークが12.3インチタッチディスプレイに移設されていて、より明確になりましたね。

(UXカタログ P36より)
■フローティングベントイルミネーションの廃止
世界初のワイヤレス給電発光の装備でしたが、今回のモデルチェンジで消滅しました。
むしろ全グレード標準展開を希望していたのですが・・・半導体不足の影響でしょうか?

■HDMI端子(DOP)の追加
新型「NX」でも2023年モデルから「CD/DVDプレイヤー」が廃止予定ですが、UXではそれに対応して、外部入力端子「HDMI」を設定。
「6,050円」と安価な価格ですが、取付工賃は製品価格以上と思われます。しかし、これはぜひ装着したいアイテムです。
汎用性のあるアイテムと思いますので、現行の「NX」や「LX」にも装着可能かもしれません。こちらは当ブログでも入手して検証してみたいです。

(UXディーラーオプションカタログより)
■ドアポケットイルミネーションの新設定
「室内が暗い」の声に答えてか、ドアポケットイルミネーションがレクサス初採用です!
メータークラスター照明に応じて点灯ということで、Dレンジでの減光はしない可能性が!これは期待したいですし、他車種への流用もできるかもしれません。ぜひチェックしてみたいところ。
価格が「9,900円」と比較的安価なのも嬉しいですね!DIY可能な方はチャレンジされるのも良いと思います。

(UXディーラーオプションカタログより)
■寒冷地仕様 価格改定
LEDフォグランプが装着されるなど、寒冷地以外でもメリットがある「寒冷地仕様」ですが、ハイブリッドモデルの「UX250h」において、価格改定が行われて、価格が引き下げられています。(23,000円→17,600円)
以上がおおよその改良点と思われますが、近々実車チェックしてまいります!
この記事へのコメント
くもたに
NXでも、2023/3年次改良で採用されそうな項目の価格が判明した様に思います。
8月末の先行契約ですが、年次改良後を宣告されてますので、助かります🙇♂️
毎年の年次改良が主体です。
その上で、フェイスリフトや大幅な改良を伴うイヤーチェンジの時があっただけです。
メーカーからは一度もマイナーチェンジとは発表されておらず、マスコミやユーザーが勝手にマイナーチェンジとか勘違いして呼称していただけです。
レクサスは最初からずっとイヤーモデル、年次改良ですよ。
お間違えなく。
LCコンバーチブル
後部ドアの内張なんかはハードプラ丸出しでふし、レクサスとしてどうなのか…。
カローラでさえ上級グレードならソフトパッドや人工皮革に本物のステッチ、ピアノブラック加飾されてます。
また、新型LXの内装もメーターフードのハードプラや、ドアの内張の革なし部分などコストカットが目立ちますよね。
トヨタ車ならまだしも、レクサス車は高級ブランドとしてクオリティを保って欲しいものです…。
うめてん
個人的に現行と比べて嬉しい改善点は
・置くだけ充電が水平から台形の凹みになってズレにくくなった
・置くだけ充電上部のLEDとドアポケットのライト追加
・無線apple carplay&HDMI対応
・Ver.L限定とはいえノーマルタイヤを選べる
ですね。
シートヒーター類はDVDスロット廃止したのでエアコンスイッチと
USB-Cコネクタの間に十分配置できるのにわざわざ下に持ってきたのが謎です。
基本オート運用とはいえ、あまり視線を落とさずに押せる位置に欲しいです。
新型NX,RX,MC版UX,ESはまだ第4世代装備の初期ということで
不満点も多々あるでしょうが、OTAなどで改善しNXがMCする頃には
いい具合に仕上がっている事を期待したいです。
鋼太郎
HDMI入力はいいですね。期待したいです。
ただ、インフォ表示と同時表示とか欲張りは言いませんので
アスペクト比だけはキッチリして欲しいところ。
8:3?の横長モニター全体に、ビローンと引き延ばされた画像が表示されるような雑でダサいことにだけはなって欲しくないです。
なまっくす
NX2023年モデルでのオプション価格の参考になりかもしれませんね!
(デジタルキーの価格が下がるかどうかは分かりませんね・・・UXのHUDは88000円のままですし・・・)
HDMI端子は思ったより安価で良かったです。標準装備してくれてもいいぐらいですよね。
なまっくす
レクサスは最初からイヤーモデル制ということはもちろん分かっていて書いているわけですが、誤解を生じさせたのであれば申し訳ございません。
なお、「メーカーからは一度もマイナーチェンジとは発表されていない」ということですが、たとえば、「GS」では明確にマイナーチェンジと発表されております。
よろしければご参照ください。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/30855960.html
RCでも「マイナーチェンジ」と記載されておりますが。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/25146576.html
直近では、大ヒットモデル「RX」でもマイナーチェンジが使用されています。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/29251125.html
なお、ビッグマイナーチェンジの代わりに開発陣が「メジャーチェンジ」という語句を使用したこともあったはずです。
むしろ、マイナーチェンジという語句を使用しなくなったのは「2020年頃」から、つい最近ではないかと思っております。
なまっくす
確かにUXの特にドアトリムは当初からコストダウンが目立つ仕様でしたが結局今回のマイナーチェンジでも改善されませんでしたね。(実車は近々確認いたします)
今後、UXの下のクラスのクルマが発売されるとのことですので、質感向上に期待したいですね!
LXに関しては、たしかに不満な点が散見されますね・・・ランドクルーザー300系との価格差があまりないので、もう少し価格アップしても更に質感を高めてほしかったですね〜
(EXECUTIVEでもルーフ、ピラー、バイザー、メーター、ドアトリム下部などの質感がかわらないのは残念です・・・)
なまっくす
UX、もう少し内装の質感アップしてくれるかな・・・とも思ったのですが、残念ながらSNSユーザーの声は届かなかったようで安念です。近々実車確認してまいりますので、置くだけ充電などの使い勝手も確認してきます。
シートヒーター等のスイッチですが、私もなぜあそこに必要なのか・・・見栄えが悪いのでこれは改悪と思ってしまいますが、新型LSは(2023年版)でも同様のようなので、もしかしたら北米や中国市場では、そのような声が多いのかもしれませんね。
OTAについてはなかなか改善が見られませんが、開発陣は懸命に改善に取り組まれているようなのでそこは見守りたいと思います。(が、もう少しスピードがほしいですね)
なまっくす
HDMIでの表示の仕方、気になりますね〜
なんとか入手してNXでの流用ができないか試してみたいと思います!