発表は「2022年7月」を予定しているとのことで、あと1ヶ月後には発表となるようです。
新型クラウン(と思われるモデル)に関しては、いくつかのカーメディアで予想CGが公開されていますが、当方のもつイメージとしては、
次の画像が一番近いと思います。

(撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY)
■上級モデルのパワートレーンはやはり「RX500h」と同じ?
注目なのは駆動方式は「FF」ベースであるが、全車ハイブリッドシステムを搭載する「AWD」であるということ。
特にトップモデルの「RS」グレードに関しては、一足先に公開された、レクサス「RX」(RX500h)と類似の構造であり、「2.4Lターボエンジン」、「6AT」、「ワンモーター式ハイブリッド」、「eAxle」、「バイポーラ型ニッケル水素電池」を採用しているようです。
なお、ターボエンジンのためチューニングの差別化で最大出力/トルクは「RX500h」とは異なることも予想されます。
■トヨタブランド初の「DRS」採用
ボディサイズの拡大や、「21インチタイヤ」の採用により、日常の扱いやすさが失われることが懸念されていますが、後輪操舵(DRS)が採用されることに伴い、最小回転半径はおそらく「約5.4m」程度になるものと思われ、AWD化しても、取り回しには配慮されているようです。
低速度域では取り回しの良さ、高速度域では車両の操縦安定性に寄与することが期待されます。
■SUVクーペルックの衝撃のエクステリア
デザイン的には、実物画像を見た方によれば、「衝撃のデザイン」ということで相当に話題となりそうです。
伝統の「クラウンエンブレム」は健在で、ボンネットの先端に。
ヘッドライトは、「4眼タイプ」が上級モデルに装備されているようで、「bZ4X」のような一文字ライト。(プリウスPHVにも似ている?)
ブレードスキャン方式ではないのかもしれません。
タイヤもなんといっても「21インチ」を採用し、見た目のインパクトがありそうです。
ブレーキキャリパに関しては「RX500h」のような6ピストンの採用はなさそう。

■バイカラー採用
レクサスRZでも採用される、ルーフ部分がブラックの、2トーンカラー(バイカラー)が新型クラウンにも採用予定。
トヨタ/レクサス陣営では、「カッパー(銅)」系の色を特にバイカラーとして採用する傾向にあるようで、新型クラウンでも設定されているようです。
■居住性の確保
現行クラウンは、GA-Lプラットフォーム採用車に共通する、後席頭上高の低さがネックだったようですが、新型クラウンではこの点も改良されているようで、全高が上がったことにより、頭上高も確保。
静粛性や乗り心地の良さ(新マルチリンクサスペンション採用)もしっかり確保しているようで、「クラウン」の名に恥じない、相当の自信作に仕上がっていることが期待されます。
ただし、後席の質感などは昨今の部材高騰によりどうなるでしょうか?後席にVIPを載せて移動する車としてはあまり想定していないのかもしれませんが・・・後席重視のグレードやパッケージオプションなどの設定はあるのでしょうか?
■リヤデザインはスタイリッシュ!
特に、リヤはポルシェブランド車のような流麗なデザインで、一文字に光るテールランプ、そして「 C R O W N 」のロゴエンブレムが主張し今までのトヨタ/レクサス車にはないデザインで、かなりカッコいいようです(もっとも、好みはわかれるんでしょうけど・・・)
そのシルエットから、トランクは廃止され、SUVクーペ車のようなハッチバックタイプのようです。(未確認)

■インテリアは「TAZUNA」コンセプト似?
インテリアも、昔ながらのラグジュアリーセダン、という感じではなく、ここ最近のカジュアルかつ実用性を重視したインテリアになっているようで、センターには「12.3インチディスプレイオーディオPlus」を備え、後付感が少ないデザインになっているのはかなり好印象のようです。
ドライバー席前のスピードメーターには大型の液晶メーター(8インチ程度?)に、大型化されたヘッドアップディスプレイ(HUD)を備え、電子化されたシフトレバー、縦型のカップホルダー(フタなし)などのインストルメントパネル周りのデザインは、レクサス「NX・RX・RZ」など、「TAZUNA」コンセプト採用車にも近い形でしょうか。
伝統的に採用されてきた、「スイングエアコン」も廃止されたようですし、インテリアでクラウンを感じるのは、ステアリングホイール中央の「クラウン(王冠)」エンブレムと、エンジンスタート時のクラウンロゴぐらいかもしれませんね。
■「RX500h」検討中の方も一考?
レクサス「RX500h」に関しては、受注開始時期が遅くなるのでは?との噂もありますが、レクサス「NX」の納期見込みが一部モデルですでに「2年超」となっているようですので、更に愛好家が多い「RX」に関しても同等以上の納期待ちとなる可能性は極めて高いと言えます。
しかし、新型クラウンに関してはまずは日本市場に優先的に販売・生産を開始すると思われますので、7月から開始されるとされる初期受注であれば、比較的早期納車(年内納車)が期待できるかもしれません。
まずは近似パワートレーンを採用すると思われる新型クラウン「RS」で、新パワートレーンを体験しつつ、その上でより大きなボディサイズ、上質なインテリアを持つ「RX500h」を検討するのもアリかもしれませんね。
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ここ最近、クラウンは走りの良さや「スポーティ路線」に走って(結果的に)販売面では芳しくなかったようですので、新型クラウンでは、居住性の強化や流行のデザインを取り入れた「スタイリッシュなSUVクーペスタイル」とすることで、今後のメインターゲットになる若者層や日本車に興味がなかった層にも振り向いてもらえるようなコンセプト変更は、クラウンがここ数十年先も存続していくために必要な変革なのかもしれません。
従来モデルとは異なり、「フォーマルさ」、「ラグジュアリー」さは薄れたものの、新型クラウンは「BEYOND CROWN」として、派生車種を増やしながら存在感を増していくのでしょう。
今後詳細な情報公開が待ち遠しく、今年度もっとも話題となる1台になりそうです。
この記事へのコメント
ゆうほの
色々と衝撃的な変化がありそうですが、私のような今までのセダンだったらまったく興味を持たなかった者がクラウンSUVなら興味を惹かれてる時点で、ある意味狙いは成功してるのかもしれません。それでいて日本の高級車としてのこだわりを残せるかも気になります。
しかし狙いはわかりつつも、クラウンかと言われたらそれは…。電動化を見据えた全くの新モデルのほうがしっくりきます。
鋼太郎
納期が何時になるかわからないならRXと両方予約してどっちかキャンセルするとかしたくなるほど。モラル的には良くないとは思いますが・・・。
かざまっち
名前はクラウンですがもはや別車種と考えたほうがいいとの事。
SUVというよりやはりクーペみたいですね。
石畳
クラウンが、仮にこの赤い車のようなデザインに近いとなると、
時代は変わっているんだと思い込まないと、もういけませんね。
少し、ガックリ。
コロン
いつも楽しく拝見させていただいております。
290番のコロンです。
ようやく納車日がきまりました。長かった〜です。
23日登録で、25日納車です。
本当は11日納車の予定でしたが、再三の工場休業で、またまた伸びました。でも、やっとです。
楽しみすぎます!
これからもよろしくお願いします。
いためし
5月末車両完成し、6月17日に納車が決まったので報告します。
本来は2022年2月製造枠でした。
LC乗り
石畳
「とりあえず、背を高くしとけば売れる」
2年前のトヨタの営業の話。
また、連絡きたら、報告します。
石畳
セダンじゃない、クーペ?
もう、トヨタの「新型車」だそうです。