早速著名なマスメディアでも取り上げられるなど、大きな話題になっています。
レクサスCN(中国)でもニュースリリースが出されています。
http://www.lexus.com.cn/node/3859

もっとも、多くの方が予想されたように、全体的なフォルムはまさに日本でも大人気の「アルファード/ヴェルファイア」(以後、「アル/ヴェル」)
日本では比較的安価な価格から「アル/ヴェル」が購入可能ですが、海外ではかなり高額な価格で販売されているそうです。それにもかかわらず大人気ということで、今回も「中国および一部のアジア地区」での販売がアナウンスされています。
日本市場においてはもともと2019年、2020年に「LM」の発売は予定されていないようですし、それを証明するように、トヨタJPおよびレクサスJP(日本)公式サイトではLMに関してはまったくの沈黙状態。
ここ最近のレクサスでは、日本で発売予定のあるモデルについては必ずワールドプレミア当日に、日本においてもニュースリリースおよび公式サイトでの予告をしますので、「LM」に関しては現時点では日本投入予定がない、ということでしょう。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/
当方はミニバン車についてはまったく明るくありませんが、公式ニュースリリース等から見える「アル/ヴェル」との違いについてチェックしてみたいと思います。内装においては「相当な違い」があるという認識なのですが・・・。
「アル/ヴェル」の「Executive Lounge」との違いは、「ワンダー速報」さんらが後日しっかりレポートしてくださると思います。
■ワンダー速報
http://drumsyos.blog.fc2.com
■エクステリア(サイド)
第1世代レクサスではよく見られた「アローヘッド」が大胆にサイドビューに現れているのはレクサスらしいデザインと思います。
これはなかなか「おっ!」と感じました。

■エクステリア(リヤ)
リヤについては、UXから採用された「左右真一文字タイプ」が使用されており、近々登場予定のRX(MCモデル)においても、真一文字ランプが噂されています。今回の「LM」はミニバンではありますが、ランプを見る限り、セダン・クーペ以外はテールランプが左右つながったデザイン・・・というのが第3世代レクサスのアイコンになるのかもしれません。

UXと同様、シームレスに光る一文字!

ランプ下部の「ちょびっと垂れ下がりメッキパーツ」はLSもそうですが、個人的には好きなデザインではありません。ESのようなすっきりとしたデザインでも良かったのでは。

https://discoverlexus.com/models/premieres/lm
■インテリア(ステップ)
入り口には「LEXUS」ロゴに加え、高輝度なステップLEDランプが。

■インテリア(後席ガラス)
「アル/ヴェル」との違いは、前席と後席が隔離されている点でしょう。
ここでの注目は3つ。
1つめは、濃度が調整できるガラススクリーン。
これは国産車での採用は初と思われ、「窓を上下させることで濃度を調整」のようで、電圧によりガラスの濃度を調整する仕組みなのでしょうか? すりガラスのようなものが上昇してプライバシー空間が保たれる仕組みの模様。これはスペシャルな構造ですね。
これが実現できるのは、「デジタルインナーミラー」のおかげとも言えます。

2つめは、26インチモニター。車載用としては最大クラスで、スマートフォン連携やHDMI入力などができるものと思われます。
3つめは、上部に位置する、アナログクロック。
まさにお部屋ですね(笑)
この写真では、ガラススクリーンはスモーク状で前席がうっすら見えるので、「濃度調整」機能があるようですね。

■インテリア(パネル)
インテリパネルにはレクサス初採用の「銀水墨(Gin-Sui-Boku)を採用。和紙をイメージしたパネルで「L」シリーズならではの素材感を活かした高価なパネルと思われます。

https://discoverlexus.com/models/premieres/lm
■インテリア(シート)
シートでは、「アル/ヴェル」の「Exective Lounge」よりも更に高級感あり、モダンなデザインのシートが使用されています。
航空機のビジネスクラス以上の居住性、質感は確保されていそうです。
ドアトリム側の大型アームレストにも注目。リクライニング機構とあいまって相当上質な居住空間なのでしょう。

とにかくシート&アームレストがカッコいいですねぇ。
シートベルトガイドあたりもいい感じ。USB給電ポートもドアトリムにうまくインストールされています。
役員車には最適でしょうか。

https://discoverlexus.com/models/premieres/lm
リラックスしてますね・・・まさにVIP用。
「ES」や「LS」で使用されたようなマークレビンソンオーディオのスピーカーグリルも見受けられますね。
天井は全般的に「アル/ヴェル」っぽさが残っているのが残念。

https://discoverlexus.com/models/premieres/lm
これは・・・寝れますね(笑)

https://discoverlexus.com/models/premieres/lm
■インテリア(コントロールパネル)
LSに採用された大型のタッチパネルを採用。フルカラーで直感的な操作ができる模様。
オットマン機能、リクライニング、エアコン、照明切り替え、ガラス濃度変更、オーディオ等の操作は間違いなくできるでしょう。

https://discoverlexus.com/models/premieres/lm
残念ながら、LSのようなマッサージ機能はなさそうです。(あるとLSのウリがなくなるか?)

■インテリア(ワイン貯蔵庫)
ワイドモニター下部には、なんと、ワインやシャンパンの貯蔵庫が・・・(笑)
LEDイルミ付き、かなり立派な作りです。

■インテリア(空間・前席)
とにかく後席がメインで前席はまさに運転手。
この仕様においては、法人需要、ハイヤー、VIP用が想定され、家族用ではありませんね。
前席との仕切りが目立ちます。
また、前席に関しては、現在の「アル/ヴェル」とかなり近いインテリア。
特にセンターコンソール付近や、シートポジションメモリスイッチなどは似ていますね。
ステアリング、エアコントリム、ナビゲーションモニターあたりはレクサス専用品に換装されているようです。
このあたりからも「アル/ヴェル」ベースということが確認できます。

・アルファードインテリア(トヨタwebカタログより)

https://toyota.jp/catalog/alphard_main/book/#target/page_no=13
その他のトピックス
■足回りに「スイングバルブショックアブソーバ」採用
レクサスESで世界初採用された、「スゥイングバルブショックアブソーバ」を採用。
エアサスペンションが非採用なのは、「アル/ヴェル」のプラットフォームだからなのか、それとも耐久性を重視してか?
スゥイングバルブショックアブソーバの評判が良いのでLMでも問題なさそうですが、重量増をどうこなすか、注目です。

なお、タイヤはプレミアムSUV専用タイヤ「デューラー(DUELER)を履いている模様。
■7人乗り仕様もあり!
「アル/ヴェル」の「Executive Lounge」と同様、4人のり仕様と相当な割り切りですが、ファミリーユースの7人乗り仕様もあるようです。
Seven-Seat Format

さて、相当な賛否両論があるレクサス「LM」(LM350/LM300h)ですが、ミニバンは日本発のジャンルの車ですし、ぜひ日本でも発売してほしい!と思う方は多いと思います。今後、日本投入の要望が高ければ検討されるものと思われます。
導入時期ですが順当に行けば、次期「アル/ヴェル」のフルモデルチェンジで日本投入、というシナリオかと思いますが、4人乗り仕様は、アル/ヴェルの「Excecutive Lounge」の更に上級バージョンで乗り心地も良いとなれば、法人需要を中心に日本市場に投入されてもかなりのヒットが予想されますのでこのままの形で日本導入、という可能性もあるかもしれません。
価格は仕様によりだいぶ差がありそうですが、当然LSの少し下辺り(1100万〜1200万レンジ?)でしたら、アル/ヴェルとの住み分けも十分できるのではと思いますが・・・
※追記:アルファードの特装仕様に近いとのコメントを頂いております。なるほど・・・
量産効果でもう少し安くならないですかね??
https://toyota.jp/alphard/customize/royallounge/

https://discoverlexus.com/models/premieres/lm
この記事へのコメント
アキラ
みに
一部の情報では、ハイエースがベースになるというネタもありましたが、個人的には足回りからして乗り心地を担保できないため、あり得ないと考えていました。
これが国内に導入されないならば、残念ではありますが、次のフルモデルチェンジ以降は導入される可能性が高いと思います。
個人的には、(アルファードの購入層から推察して)アルファードベースの顔面スワップ(流用)が流行りそうな気がしますがどうでしょうか?部品の入手が困難ですかね。
かざまっち
パーテーションがガラス電動になってたりモニターが24インチから26インチJBLからマークレビンソンと変更はあるもののアナログ時計の位置やシート形状はまんまですね。ロイヤルラウンジにはマッサージ機能はありますが、運転席もステアリング形状がRXのに変わったくらいでアルヴェルまんまです。
ロイヤルラウンジが1500万円台なので国内での販売なら1700万円設定になるのかと。やはり次モデルこそがもっと大型化されてアルヴェルとは兄弟車ではなく別モデルとして販売して欲しいです。
アルファードにLマーク付けるのが流行らないように祈ります。
ダイフサ
しかし、「L」を冠する割にはパワートレインがショボいと感じるのは私だけでしょうか。ショーファーカーだからそこは別に構わない?
はなまる
ここから先を考えると日本向け市場にはアル/ヴェルは続けてフラッグシップとして健在で、ロイヤルラウンジをレクサスLMシリーズへ移行するというルートも考えられますね。
7人乗りSUVが多くワールドプレミアしているモーターショーの中で、注目度満載になると良いですね!
なまっくす
ご紹介いただたいのはこちらですね?
https://toyota.jp/alphard/customize/royallounge/?padid=ag341_from_alphard_accessories_customize_royallounge
なんか1500万円超しますね(笑)
これはコンプリートカー扱いなので、カタログモデルであれば量産効果でもう少し安くなるのではと思うのですが、甘いですかね?
LSのversion.Lの価格を超えるとちょっと厳しいようにも思います。
なまっくす
足回りは不安視されますが、スイングバルブショックアブソーバを採用することと、後席の居住性にそうとう自信ありそうですのでそれなりの仕上がりになるのではと思います。
日本導入は反響次第ということでしょうか?
でも、動画のモデルに日本人(?)が登場していることから、日本での導入も踏まえてはいると思うのですが・・・
まだ主要諸元がでていないので詳細不明ですが、サイズが同じであれば顔面スワップは比較的容易かもしれませんね。
なまっくす
なるほど、ALPHARD Royal Lounge からの進化もあるわけですね。勉強になりますm(_ _)m
マッサージ機能はもしかしたら導入国の法規の問題もあったりするかもしれませんね。せっかくなので導入してほしいところですが、そうなるとLSのExecutiveの魅力の一つが・・・
なまっくす
なるほど、特装のロイヤルラウンジがベースなんですね!
すっかり存在を忘れていました(笑)
ロイヤルラウンジが1500万超なので、同じ感覚でいうとこれよりも高価になるということですね・・・しかし、そうなるとLSを超えちゃうのは・・・という感じがするのでカタログモデルになり量産化・大量調達によるコスト削減によりもう少し廉価になれば良いのですが。
ステアリングがRX・GSベースのものに変更されたのはちょっと不思議ですね。ドアミラー形状も独自ですし、第3世代レクサス、という感じは確かにしなそうです。
なまっくす
パワートレーンは確かに物足りなさを感じますが、メインが中〜短距離移動と思いますのでまさにショーファーカーの位置づけであればこれぐらいでも十分なのかもしれませんね。
これだけ装備が豪華だと重量も増えていると思いますし、軽量化技術がどこまで使用されているのかにも注目したいです。
あとはエンジンが現「アル/ヴェル」から進化していればよいのですが・・・。
なまっくす
みなさんさすがお詳しい!
ロイヤルラウンジの存在、すっかり失念していました(実は見たことがないです・・・)
小さくてよく見えませんが、確かにリモートタッチパッドも備えているようですね。ステアリングはそのとおりでGS・RXのものを使用しているようなので第2世代の仕様、ここはちょっと不思議ですね。
なるほど、Executive Lounge は残って、 Royal Loungeをレクサス移行という線もありですね!
それにしても今回はロング仕様やら7人乗りやらさすが中国ですね。
クワトロ
銀水墨のパネルは下のクラスにも降りてくれるといいんですけど難しいでしょうか。
そしてRXは・・・。
ぽん
LM発表来ましたね、比較はしないけどフロントマスクはアルファードが好きです!シャープなヘッドライトは薄いボディの方がバランス取れるなーと思いました!
どの車もサイドビューはプレスライン以外ではなかなか個性が出せない中で窓枠のメッキモールでL字型を表現してるのは僕もおおっ!ってなりました(笑)
なまっくす
内装かなり豪華ですよね! 銀水墨のパネルは今後のSUV系モデルへの採用はあるかもしれませんね(それこそ、新型RXとか・・・)
高精細な詳細画像も待ち遠しいです。運転席、助手席の詳細も知りたいですが、どうしてもアル/ヴェルと比べてしまいそうです(笑)
RXは・・・ホントどうなったんでしょう?
このままモーターショーでは発表されなかったりして?
なまっくす
ついに発表されましたね!
ミニバンはどうやっても賛否両論いろんな意見が出てきますが、サイドのアローヘッド型メッキモールはいいですよね!
その下をLEDでひからせる方が出てくるかも・・・
なまっくす
ついに発表されましたね!
ミニバンはどうやっても賛否両論いろんな意見が出てきますが、サイドのアローヘッド型メッキモールはいいですよね!
その下をLEDでひからせる方が出てくるかも・・・
ちびっと
LM発表で、いろいろな意見がでていますね。それだけにセダンの終焉をひしひしと感じます。
みなさん本当はアルヴェルのような車にあこがれているのに気が付いていないのでしょう。
もっと自分の心の声に素直になりましょうよ(苦笑)。
外観は第三のアルヴェルとしてなかなかのデザインででてきたと思います。個人的にリアはアルファードの方が断然かっこいいと思います。
なぜ、リアガラス下に空白をあけてライトを設置するような間延びしたことをやってしまうのか。デザイン的にすっきりしません。そこの部分はベルファイヤ担当でしょうに。
7シーターモデルもふくめ日本ではやく投入してほしいと思います。
それにしてもこれだけでかいスピンドルグリルははやく実物をみてみたいですね。
ワルのトランスフォーマーみたいで変形して襲いかかってくる勢いです。
こんなのが後ろにきたら涙ながしながらひえーですね。ちょっと、ちょっとまって、いま横に行くからっていいながら、指示器だしている自分を想像してしまいます。
なまっくす
車はデザインを始め趣味指向性も強い工業製品ですので、様々な意見が出てくるのは仕方のないことだと思いますが、普段はモーターショーでとりあげないメディアでもLMを特集しているなど、やはり注目度は高いと言わざるを得ませんね。
車の本来の役割は移動の手段ですので、多人数で多くの荷物が運べるミニバンは非常に便利なツールに違いありませんね。リセールの高さは人気の高さでもありますので、いろいろ批判を受けやすい車ではありますが、日本のミニバンユーザーがいつかは買い替えしたくなるような仕上がでLMを発売してほしいと思います。
G.W明けのレクサスディーラーは、「いつになったら出るんだ!」という問い合わせが増えそうに思います。
日本への投入有無にかかわらず、プロトタイプの展示はしてほしいなぁと思います。