さて、レクサスES(ES300h)の受注が開始されていますが、まだ試乗するまでは・・・車庫に入るか確認するまでは・・・という方も多いハズ。
日本での正式発売まであと1ヶ月ほどありますが、北米の公式サイト(https://www.lexus.com)では、ES350/ES300hのコンフィグレーターが実装されており、好みの1台をシミュレーションすることができます。
既報のとおり、日本仕様のESと北米仕様では異なる部分があるので、その違いを見つけるのも面白いと思いますし、ESを購入予定の方はぜひ一度違いを試してみるのも面白いと思います。
https://www.lexus.com/build-your-lexus/#!/series/ES/

北米での「ES300h」素のグレードは「DELIVERY, PROCESSING & HANDLING FEE」の「$1,025」を考慮したエントリー価格は「$42,335」となりますが、実際は素のモデルではほとんど出荷されておらず、何らかの「パッケージ」(メーカーオプションセット)が装着されていることがほとんどのようです。
そのため、日本の仕様に合わせてシミュレーションしてみることとします。
■ES300h ”標準”グレード近似仕様
「プレミアムパッケージ」と「ナビゲーションパッケージ」に加え、「BSM+PKSB」、「本木目パネル」、「ステアリングヒーター」、「電動リヤサンシェード」等のオプションを装着することで、「$47,545」となりました。
(ナビゲーションパッケージをつけるとブラインドスポットモニター(BSM)が強制装着となる)
なお、「電動ムーンルーフ」は日本仕様と同様、全車標準装備。
また、日本仕様ではMOPとなる「リヤスポイラー」は標準装備のようです。

■ES350 ”F SPORT” 近似仕様
北米の「ES300h」には”F SPORT”の設定がないようなので、V6NAエンジン搭載の「ES350」でチョイス。
「F SPORT」パッケージ装着に、「ナビパッケージ+BSM+PKSB」、「電動リヤサンシェード」、「3眼フルLEDヘッドランプ」、「AVS」を装着したところ、「$50,700」となりました。
日本仕様と異なるのは、減衰力可変ダンパーの「AVS」がオプション扱いというところでしょうか?
それにしてもES300hには”F SPORT”の設定がないとは、日本仕様は貴重かもしれませんね。

■ES300h ”version.L” 近似仕様
「ULTRA LUXURY」パッケージ装着に、「ナビパッケージ+BSM+PKSB+パノラミックビューモニター」セット、「3眼フルLEDヘッドランプ」、「18インチノイズリダクションホイール」、「HUD」、「ステアリングヒーター」のオプションを加えた仕様で「$53,250」。
ただ、残念ながら「パノラマガラスルーフ」は選択できない模様・・・ということは?

■ES350 ”version.L” 近似仕様
広大な「パノラマガラスルーフ」は、なんとV6NAエンジンを搭載する、「ES350」のみの設定の模様。
「ULTRA LUXURY」パッケージ装着に、「ナビパッケージ+BSM+PKSB+パノラミックビューモニター」セット、「3眼フルヘッドランプ」、「18インチノイズリダクションホイール」、「HUD」、「ステアリングヒーター」のオプションを加えた結果、「$51,940」となりました。
しかし「パノラマガラスルーフ」へのアップデートが「$500」というのは安いですね。

ということで、日本仕様のES300hになぜ「パノラマガラスルーフ」の設定がないのか、という理由がわかりましたね。
北米でも「ES350」にしか設定がないため、それが答えと思われます。
(ES350”F SPORTにも非装着)

反面、リヤ席の「電動リクライニング機能」、「3席独立温度調整エアコン」、「リヤ席コントールボックス」等は北米仕様は設定がないと思われるので、日本仕様も頑張っていますね。
日本仕様では、”F SPORT”が「ES300h」にも設定されているのも特徴と言えそうです。
その他、北米には、日本仕様にはない魅力的なディーラーオプションが存在します。
そのうち、代表的なものを紹介させていただきます。
■スカッフプレートイルミネーション・・・ $379
日本の第3世代レクサス以降採用されていないイルミ付きスカッフプレートで、LEXUSロゴが発光するタイプです。おそらく日本仕様にも装着可能ですので、輸入して取り付けるのアリでしょう!特に”version.L”には似合いそうですね!

■トランクシルイルミネーション・・・$450
ESのトランクシルは黒い樹脂パーツですが、このオプションは「メッキ仕様」となり上質になる上に、さらにLEXUSロゴ入りのイルミが。好みは分かれそうですが、これは目立ちますね!取付はちょっとめんどくさそうですが、これも魅力的なアイテムと思います。

この記事へのコメント
レクサスマイスター
パノラマルーフ…パノラミックルーフなどと
称される、この装備、ほぼルーフ全面がガラスとなり、サンルーフのように開閉するタイプも
存在し、有名な車種だと現行RXにこのタイプが
OPで装着でき、人気もあると…
現行カムリにあって、何故ESに設定ないのか…?実は現行LSの海外モデルにもパノラマルーフは設定があるのに、何故日本仕様には無いのか…?
SC氏に聞いたところ…
設定がある事自体知らないし、LSにも設定が
あるのにも驚いていました。。
そんな認知度しかないOPって事なんでしょうか?(笑)
よく見るメルセデスCやSはかなりの確率で装着されてますね。買ったら付いちゃってたんでしょう。日本のはフルOP売りですから。
とある社長さん…
『ベンツ買ったら屋根ガラスだった!気がつかなったや〜、まぁいいや。』
日本の需要だと、そんな程度なんでしょうね。
私?好きですよ。パノラマルーフ!
屋根もブラックアウトされてコントラストで
カッコいいし、屋根黒いと低く見えるし。
こうゆう考えの人が何人いるんでしょうか?
少ないですよね。なまっくすさんは、好き派
ですよね!所有されてるLCもガラスルーフの
Lパケですし♪
うめきち
いつも役に立つ情報、ありがとうございます
3台目のレクサスをESで検討している者です
担当といつもラインをやり取りしながら、この日記のことを話したり追跡調査をお願いしたりしています
ありがとうございます
担当が開発サイドに聞いた内容ではありますが、こんなことを聞きました
1
パノラマタイプは日本では設定がありませんが、これはハイブリッドの燃費を追求するため、日本にはあえて設定しなかった
とのことでした
2
トランクスルーがないのは、走りのよさを追求して、ボディ剛性を高めるため
とのことでした
3
カムリと違う、搭載バッテリーの件は
アメリカのレクサス店での対応を考慮して、従来の、実績のあるバッテリーにした
とのことでした
なんだか、どれも後付けの感がするのですが、気のせいでしょうか(笑)
日記に書いておられるように
試乗車が出て、実際利用するシーンで試乗してみて、ボディの大きさを受け入れられるか確認してからの購入となります
本当はこの正統派デザインをISでやってくれるといいのですが
また、これからも
役に立つ色々な情報を楽しみに待っています
よろしくお願いします
アキラ
新エンジン追加の時にOP化だろうな。
なまっくす
装備やオプションは市場により微妙に異なるので、レクサスのように海外でも売られているモデルの場合は違いが気になりますね。
確かに日本のカムリに設定があるのに、せめてオプションで・・・と思いますね。
また、確かに輸入車はガラスルーフやサンルーフが標準装備されているモデルは多いですね!
私も毎回ガラスルーフ系は装備するようにしています。決して開放はせず、もっぱら採光目的ですやはり室内が明るくなると、信号待ちなどでふっと空を見上げたり・・・また、屋根がブラックになるのは見た目も格好良いですよね〜
なまっくす
コメントありがとうございます。
また、少しでも車選びの参考にしていただけることは光栄です。
なるほど、開発サイドの回答は・・・教科書的な回答かもしれませんね。
1に関しては、パノラマガラスルーフは重いので確かに燃費、運動性能に影響はあると思います。重量物が車両の外側にあるのは確かに影響がありますし・・・でもそれならサンルーフ自体オプションにすればいいのに・・・と思ってしまいますね(笑)
2についてですが、ESでは全車トランクスルーが設定されていますので、何かの誤りかもしれません。
3については謎です(笑)が、おそらくカムリのときには新ニッケル水素電池の開発が間に合わず、新型クラウン・ESにはなんとか間に合った、という理由のような気がします。(つまりコスト)
ただ、北米ではやはり信頼性の高いニッケル水素を使うというのはリスク回避の面でも優先事項なのかもしれませんね。
新型ISが果たして本当に開発されるかどうかわかりませんが、確かにESのような正統派デザインで一度見てみたい感じがしますね!
手頃なサイズのFRセダン、そして次こそは「F」モデルの開発を期待したいです!
なまっくす
ES300hがかなり売れてES350の需要が出てくると、あり得るかもしれませんね!まずはベースのES300hの走りに期待です!