世界的なSUV人気が継続するなか、ポルシェも新型SUV車「カイエン」をフルモデルチェンジして日本で発売しました。日本では7月21日〜22日にデビューイベントが各販売店で開催されたようで、当方も担当の方からお誘いいただいたので訪問してきました。
新型カイエン、フルモデルチェンジとはいえ、外観ではあまり違いがわからないというのが正直なところです。
でもそれだけ完成されたデザインとも言え、どこから見てもポルシェのSUVですね。
今回の新型カイエンの展示車は1288万円の「S」グレードでしたが、売れ筋は十分な動力性能を持つ、「ベースグレード」(約9,760,000円)それに、メーカーオプションを200万円程度積み重ねて1200万前後とするケースが多いそうです。
公式サイトでコンフィグレーションをしているだけで楽しいのがポルシェブランドの車の特徴ですが、メーカーオプション選択の豊富さと一般的な国産車がもう1台購入できると思われるぐらいのオプション価格がなんとも言えません・・・
https://www.porsche.com/japan/jp/models/cayenne/cayenne-models/cayenne-s/
さて、外観でまず目立つのはやはりヘッドライト周り!
Audi車譲りの「マトリクスLEDヘッドライト」は精密な内部構造とともに精悍なデザインで見栄えも抜群!
横バー方式のLEDをウィンカーもポルシェのSUVって感じで安心できるデザインです。
展示グレードはツインターボエンジン搭載の「S」で、「1,288万円」という高価なもの。これにポルシェ伝統の様々なオプションが加わるので1,500万円コースでしょうか・・・
ヘッドライトは片側84個のLEDを使用した「LEDマトリックス ヘッドライト(PDLS Plus)」
内部がブラック・アウトされ、デザインもカッコいい!性能はAudi各車でお墨付きの高機能ですが、オプション価格も「355,000円」と立派です。
ホイールは20インチの20インチ 「Cayenne Sportホイール」。
スポーティでかっこいいですね!「348,000 円」のオプションです。ポルシェは豊富なデザインのホイールがあるのがいいですね。
ブレーキキャリパーの見栄えもgood!
ドアミラーに関しては、下部が樹脂パネルでした。
ボディ同色やブラック塗装はオプションで設定されています(98,000円)
レクサスなら10000円程度の部品交換で済みますが・・もっとも、SUVなのでこのままでもいいかな。
さて、気になるインテリアです。
室内は当然にレザー張り・・・といいたいところですが、実は基本はオプションのようでレザーインテリアとして、「599,000円」のオプションが装着されていました。
標準仕様だとどうなのかわかりませんが、「ドアトリム」、「ダッシュボード」、「アームレスト」等が合成皮革(パーシャルレザー)ではなく、本革になり、ステッチ類が入るものと推測しています。
価格がとにかく高いのですが、シート表皮の素材にも影響すると思われますので、装着される方は多そうです。自分なら間違いなく装着しますね〜なお、色の組み合わせで価格が変動するのもポルシェの特徴。(ツートンカラーは更に高価)
シートは高機能な「18way スポーツシート」を備えていました。
ホールド感も適切で、座り心地が良いです。また、スポーツシートでこれだけ調整幅が多機能なのは珍しく、(だいたい8way〜10way程度のものが多い)素晴らしいと思います。なお、オプション価格は「295,000円」。
シートサイドのスイッチが煩雑な印象がありますが、こういう目立つ部分は、「VW/Audi」とは部品共用していないんですね。
なお、”シートヒーター”、”シートベンチレーション”は別途オプション設定が必要です。(それぞれフロントのみの場合、それぞれ79,000円、184,000円。リヤも装備する場合は価格が約2倍に。でもリヤも装備できるのは良いですね。)
好みの仕様にしていくとオプション価格がうなぎ登りとなります。
ポルシェのオプションを調べると、レクサスの「version.L」、メルセデス・ベンツの「エクスクルーシブパッケージ」等は安価に感じます。
インテリアパネルは、スポーティな「ブラッシュアルミニウム インテリアパッケージ」
標準仕様かな、と思っていたのですが、オプションのようです。面積もそれほど広くないので、これで「141,000円」は少し高価な印象。その他、ウッド、カーボンなどが選択可能です。
さて、センターコンソール等のインテリアは大きく変わり、昨年フルモデルチェンジした「新型パナメーラ」ふうに変貌!
新型Audi A6/A7/A8風の雰囲気も感じるなど、VWグループ全体的にインテリアがさらに良くなりましたね!
モデルチェンジ前で特徴的?だった、スイッチだらけで煩雑な印象のあったシフトノブ周りのメインパネルが大きく変わり、新世代感を感じます。
なお、パナメーラでは、エアコン調整などがブラインド操作でしづらいなど、使い勝手はあまり良くないとの話も聞きますが、フラットでブラックアウトされたスイッチパネルにイルミが入ると非常に洗練され美しく、とても素敵と思います。
ただし、「ハザードスイッチ」はちょっと押しづらそうです。
ステアリングも太く、良いレザーを使用しています。(オプションでアルカンターラへの変更も可。「79,000円」)
パドルシフトもずっしりとしたリアル金属を使用しているようで、操作性が良いです。ローターリー式も使用したステアリングスイッチの操作性も良好。「マルチファンクション機能付き+ステアリングヒーター」で「49,000 円」のオプションのようですが、もはやどれがオプションなのか標準装備なのか素人には判別困難です。
リヤドアを開くと、ドアトリムおよび後席は割とあっさりとした印象で質実剛健な感じがします。
レザーインテリアパッケージを装備しているので、ドアトリムの手触りや質感などは良かったです。
しかしサイドシルが太いですね〜
シートは当然ですが分割可倒式。電動パワーテールゲート機能付き。
リヤシートはバケットタイプではなく、普通のシートですが、フラットにはなりません。
さて、レクサスの実用的なSUV車としては「RX」がライバルになりますが(価格差がありますが)レクサス新型RXは来年(2019年)にマイナーチェンジを行う予定です。
2015年に新型RXを購入した方は今冬に「初回車検」を迎えることになります。最近のレクサス車は初回のマイナーチェンジまで「3年半〜4年程度」となる傾向にあり、実車を見ないで先行発注された方はRXのマイナーチェンジモデル発売前に車検を迎えてしまいますね。
まだまだ新型RXは内外装デザイン、装備面も含め古臭さはありませんが、走行性能の面では結構要望が出ているようです。
私的な印象でも、運転したフィーリングやパワー感などでも価格がはるかに安い「マツダ CX-8」の方が上質で気持ちよく感じますし、RXと同クラスの輸入車勢は魅力的なパワートレーンや感能性能を持つものが多いです。
ここ数ヶ月のガソリン価格の上昇は気になるところですが、レクサスRXからさらに上級移行、スポーティ志向の方は、さらに運転する楽しみを味わえる、「新型カイエン」は乗り換えの選択肢にあるという方も多いのではないでしょうか?
RX450hのハイブリッドシステムの刷新はまだ行われないと思いますので、対抗する意味でも、レクサスRXにもぜひ高出力と燃費を良質した、新世代の「ターボエンジン」を追加搭載してほしいところ。新型「LS500」のデチューン版ツインターボエンジンや「3L ツインターボ」あたりはマイナーチェンジでぜひ搭載してほしいところですが・・・北米の需要次第でしょうか?
とにかく人気の「カイエン」。ポルシェディーラーへの来場者も多く、賑わっており、新型カイエンの人気さが伺えます。
私的には、特にインテリア・インフォテインメントシステムが一気に刷新され、先進感がでたのは非常に魅力的に感じました。
また、場所柄、洗練された顧客も多く、ファッションや振る舞いなどを含め、刺激を受けました。
他のブランド店や販売店にいくことで新たに得られる気づきは多いなぁと感じます。
(なお、ノベルティも豪華・・・!結構便利です。)
この記事へのコメント
やっちゃん!55号
行かれたんですね~あの折りたたみ欲しかった(ToT)引換券あったのに・・・
何でもかんでもオプションなんで、もう勝手にしてくれ状態ですね。
付けないと営業さんに白い目で見られそうですし・・・見に来ているお客様もマセラティだったりアストンマーティンだったり(カイエン見に来ている訳では無いw)LCで行ってもちょっと下に見られる感じ(気のせい・私の思い込みw)1500万・・・高すぎ~る でもカイエンなら値落ち少ないですかね??? うーんセカンドカーとしてはさすがに高すぎですね(笑)ただ昔から欲しかったんで~全部売って1台にするのはアリですね( ̄ー ̄)ニヤリッ
なまっくす
今回はノベルティに・・・(笑)
ホント、かなり盛況でしたよ〜
せめてもう少し標準オプションは付けた状態にしてほしいですね。北米などの海外ではどうなのでしょうか・・・?
レクサスも、最近ではスーパーGT等でRCFやLCが活躍しているので、結構知名度があるみたいで、ディーラーの方も結構ご存知なので大丈夫です!
あ、1家に1台はレクサス残しておいてくださいね!
駆け抜けない喜び
ポルシェはやはり別格ですよね。走ってると見いってしまいます。
失礼ながら、トヨタの上位車種が欲しい方が買うのがレクサスとの統計データがあります。
http://blogs.itmedia.co.jp/keijix/2012/07/bmw-14-.html
なまっくす様は以前はアウディオーナーだったと思いますが、ポルシェではなく、レクサスにされた理由は何だったのでしょうか。
なまっくす
コメントありがとうございます。
ポルシェは多くの方が憧れるブランドですよね。私はいままでどうしても内装の仕上がりやナビ・オーディオシステム等の面で検討外にしていたのですが、最近は一気に進化していて魅力を感じるようになりました。
さて、ご紹介いただいたデータ拝見させていただきました。
データ的には第2世代レクサスが登場するまえの2011年9月ですので、確かにそのような状態だったと思います。
ここから「F SPORT」の導入や「スピンドルグリル」の導入で少しずつスポーティ路線を取り入れたりNXの発売などで少しずつブランド改革やユーザー層も変わってきたように思います。
私的には、「単純に車のみに満足感を求める」か、「ディラーサービスも含めた総合力で判断するか」といわれれば後者になります。
レクサスについては、購入店舗および旅行先、転勤先も含めたディーラーサポートサービス、部品代が安くカスタマイズの許容性がある、各部品の信頼性が高い、という点を魅力に感じていますが、中でもディーラーサポートサービスは一番重視しているところです。
輸入車ディーラーは購入店舗ではサービスが良いが、転勤した際のサポートなどは今一つのことが多いと思われますが、その点はレクサスが優位な点と思いますし、その点が今後劣るような点があれば次は無いかもしれません。
たとえば今後ずっと東京都内に居住する、ということであれば次はポルシェ車の購入も検討したいです。その場合でも全国の旅行用に1台はレクサス車を所有して複数台所有としたいと考えています。
果たして実現できる日は来るでしょうか・・・(笑)