https://www.netcarshow.com/mercedes-benz/2019-a-class/
発表前から次のAクラスは相当凄いと言われていましたが、たしかに凄いですね!実はここ数年のメルセデス・ベンツの派手なギラギラしたデザインがどうも好きではなかったのですが、昨年末に発表された「新型CLS」以降の新世代デザインから、ずいぶんすっきりとして「なかなかいいなぁ」と思うようになりました。ということで第1印象はとても良いです。

特にヘッドライトの形状や光り方もすっきりとしていてとても好印象。アウディっぽさもある?

奇抜さなどはなく、シンプルなデザインでゴテゴテ感がありません。

コンパクトクラスのクルマは足回りやホイールが貧弱に見えることが多いですが、新型Aクラスは足回りも非常に精悍。
純正でこのホイールはかっこよすぎでしょう。これでAMGモデルになるとどうなるのか?

インテリアのクオリティは以前から話題になっていましたが、非常にいいですね。
これが日本では車両価格が350万円前後〜からのラインナップとなると、ものすごい商品力です。
ステアリングスイッチ周りもハード樹脂などはほとんど見受けられず、金属調塗装またはリアル金属素材を使用しているようで、非常に上質感があります。

注目なのが、ついにメーターフードを廃止し、ナビゲーションとのツインモニターを実現。
フル液晶ということで、「太陽光での視認性がどうなのか?」など気になる点はありますが、斬新です。
これは真似する高級車ブランドがでてきそうですね。もっとも、自動運転の時代だとメーターフードなんていらないですもんね。(スピードメーター自体も要らないかも・・・)
そして、エアコン内部がまるで戦闘機のジェットエンジンのようにイルミが光るのが凄い!

前席も、クラスをリードする質感が伺えます。ハード樹脂と思われる部分もかなり多いですが、ドアトリムの合皮レザーやセンターコンソール周りのピアノブラック調塗装、ナビゲーション周りのアルミパネルなど非常に高いクオリティを実現しているのが写真からも伝わってきますね。うーん、これはいいですねぇ。
薄いブルーのアンビエントライトもおしゃれな感じです。当然色調変更(マルチカラー)が可能でしょうね。
うーん、現在の日本車やレクサスのコンパクトクラスに欠けている機能のすべてがあると言っても過言ではないぐらいですねぇ。

操作デバイスは、遠隔操作デバイスを引き続き採用。AI機能を搭載した本格的な音声認識デバイス「LINGUATRONIC」を採用したことで話題ですが、音声認識機能はappleのSiriでもまだまだ実用性には乏しいと思いますので、果たしてどれぐらい自動車用アシスタントとして活用できるのか楽しみです。
レクサスのリモートタッチパッドの評判は全く高まらないので、AIを活用した遠隔操作デバイスかスマホライクなタッチパネルに回帰するかなど路線変更が必要な時が来ているかもしれません。

安全装備面では、新型LSでも採用された、自動レーンチェンジシステム(LCA)も搭載されていますし、実用的な装備としては、ブラインドスポットモニターが停止時にも動作する(ドアオープン時に警告)など、トヨタ/レクサス陣営ではまだ実現していないシステムも導入。

さらに、ドライバーが意識を失っているときの自動停止機能も装備。エントリークラスでこれを装備してくるとは!
こ、これは凄い。トヨタ/レクサスも見習わないと・・・

新型Aクラスに対し、レクサスは2010年から基本設計が変更されていないCTと、新発売のスモールSUV、UXで対抗しなければなりませんが、相当厳しい戦いになりそうです。UXはレクサス第3世代では初の普及価格帯のクルマとなりますが、おそらく内装の質感やモニター、音声認識機能などの先進面装備面では新型Aクラスとは圧倒的な差がつくはずです。(もちろん、敵わない)
新型Aクラスは各ブランドのコンパクトクラスのライバルを一気に引き離すクオリティと安全装備で非常に商品力が高いと思われ、日本デビューが待ち遠しい1台ですね。

この記事へのコメント
ちびっと
いやはや、さすがベンツ、意欲的なAクラスを発表しましたよね。流石です。
対するトヨタですけども、最新モデルの数台をみても、細部まで行き届いたトータルとしてのぶれないこだわりというのが欠けていると私には見えてしまいます。結果としてトータル、全体として輝くような魅力がぜんぜんないんです。
もちろん部分部分でみると良い物もあるのですが、そこだけが光っていても仕方ありません。全体として快適さや魅力が醸成されなければ一部分が良くてもイマイチですから。
そういうわけで、ふと思うことは、はたして今のトヨタにこのAクラスやSクラスを完全コピーすることはできるのか?ってことです。もしかしたらそれすら無理なのかもしれませんね。AやSと同じ各種主要部品をサプライヤーから仕入れたとしてもしてもです。
LC カムリ LS アヴァロンときてアルヴェル、トヨタの主要モデルが刷新されたいまそれらをみていると一抹の不安どころかにまつさんまつよんまつ(以下省略)といったところなのです。
タケシ
さて、それはさておきルノー日産アライアンスとの結びつきの強まりと、落とすところは落として内装やシステムにつぎ込もうという意思を感じる発表内容でした
わかっていたことですが、A250の2.0Lガソリンエンジンはメルセデス単独開発のエンジンですが、A200の1.4Lガソリンエンジン及びA180dの1.5Lディーゼルエンジンはルノー日産アライアンスと共同開発のエンジンをメルセデスがチューンして搭載する他、MFA2プラットフォームはルノー日産アライアンスと共有する模様です
A200より下のパワーユニットを搭載したエントリーモデルも用意されるようで、これが350万前後スタートとなる予想です
A250とそれ以外では徹底的に差別化が図られており、リアサスは前者では前世代に引き続きマルチリンク、後者ではトーションビームに変更です(例外は4MATICでこれは全車マルチリンクです)
ここらでコスト削減をしつつ、あのクオリティの内装と安全装備を全グレードで体感してもらおうというわけですね
なまっくす
新型CLSからの新デザインのメルセデス・ベンツも魅力的で、ますます日本でのシェアを増やしそうですね。
最近のトヨタ/レクサス系はようやく安全装備系も普及に力を入れだしたように、ユーザーの求めているものをフィードバックするのが遅い傾向にありますね。
一方価格は上昇傾向にありますし、さすが世界のトヨタ、と思えるクルマをひぜこれからもリリースしていってほしいと思います。
特に世界のプレミアムブランドで戦うレクサスには一層魅力を高めて欲しいですし、その中でLSはの評判が今ひとつなのはとても残念です。
なまっくす
コメントありがとうございます。
なるほど、同じAクラスでもグレードによりずいぶん異なるわけですね!
真のAクラスを堪能するにはA250なのですね。しかし、日本ではA200や180などのお求めやすい価格が人気の中心となる可能性がたそうですね。それでも十分なスペックをもつと思いますので、300−400レンジであの内装と先進装備、安全装備が手に入るのは魅力的ですねぇ〜
最近のメルセデス・ベンツは黒内装ばっかりなので内装色やインテリアパネルのバリエージョンがもう少し多いと嬉しいのですが・・・
筋肉祭
管理者様とは正反対に、ここ何年かのベンツは最高のデザインと思っていて、ベンツで特に冴えなかった(個人的に)リアも改善されていて、もろ好みでした。
そしてA1、1シリ、CT。どれもデザインがイマイチなエントリークラスの中で、唯一デザインがイケてたのもベンツのAクラスだったと思います(個人的に)。
しかし、今回のモデルチェンジは凄く普通で、既視感があったり、なんと言いますか…他者のエントリークラスのような残念感を感じます(個人的に)。
一方で、内装や装備は素晴らしいですね。これまでCの内装とか見てしまうと、Aやその派生モデルは「無いな」、と感じたものですが、これは驚きです。(丸が並ぶエアコンの吹き出し口だけは好きになれませんけど。)
でも、やっぱり注目はMBUXですかね。もちろん日本でどれだけ対応されるか分かりませんけど、インターフェースとかロクに考えてない専用のナビではなく、スマホ寄りの思想でUI設計されていそうなナビには大きな期待をしています。
LSの記事にも書かれているように、数値以外の目に見えにくい部分。信頼感とか作りの良さとかはレクサスの大きな良さでもありますが、これら優れた外車によってレクサスが危機感を持ち、よりよい車づくりに目を向けてくれることを祈ります。
なまっくす
ベンツのデザインはかなり変わりましたよね!
当方はいわゆるアヴァンギャルド顔が実はあまりこのみではなく・・・とはいえ、今のでデザインが一定の評判を得て販売も増えていると思いますので、デザインが結構がらっと変わってしまうので賛否両論あると主マシ。
昨年末に「新型CLS」をみた時は私もビックリして「これはないだろ〜?」と思いましたが、実写画像をいろいろみていくとだんだん新デザインがいいと思うようになりました。テイスト的にはアウディっぽい感じがすると思います。AMG版のデザインは過激になりそうなので、そちらも速くお披露目してほしいですね。
MBUXについては私も非常に興味深いです。果たして日本語にどれだけ対応しているのか。また、処理センターが学習機能でどんどん賢くなっていくとのことですが、今までの音声認識操作系ではどれも当初の謳い文句とはほど遠い仕上がりだったので、今回も半信半疑ですが、2020年台を見据えたこのシステムには期待したいと思います。
トヨタ/レクサスの T-connectもほとんど放置されている感じですし、更なるアップデートを期待したいところです。(噂では新型クラウンでずいぶん刷新されるとのことですが・・・?)
マルチネス
私もAクラスのモデルチェンジを興味を持って見ていたのですが、厳しい言い方を言うと正直かなり「おもちゃっぽい」感じだなと思いました。
メーターにしても反射して見栄を良くして、実際外光の入る環境での視認性は相当悪いと思います。アンビエントライトもおしゃれな感じで色の変化が出来ると言っても、それが何?という感じです。
出来るんであれば現行のCクラスのような重厚感を持たせた方が良かったのではと思いますね。
あと「現在の日本車やレクサスのコンパクトクラスに欠けている機能のすべてがあると言っても過言ではないぐらいですねぇ。」と書かれていますが、そもそもメルセデスを買う層はこんなおもちゃみたいな機能があれば諸手を挙げて喜んで買われるのですか?そうは思えないんですけど。
そもそもメーターもアナログより液晶の方が単価が安いですし、LEDのライトも単価など知れたものです。逆に言えば子供だましにはちょうどいいのかも。
そういう点ではクラスは違うとは言え現行の3シリーズは勿論、BMW 1シリーズやレクサスUXの方が質実剛健な雰囲気があると思います。
レクサスCTも古くなっているとは言え、しっかりお金がかけられていると思います。
なまっくす
コメントありあとうございます。
新型Aクラス、納車もだんだん進んでいるようで、当初発表時とは違いやはり少しずつ欠点も明らかになってきているようですね。
AMGパッケージをつけない素のグレードだとかなり内装の質感が乏しい、MBUXの日本語認識率がやはり相当良くないなど、当初のような絶賛という雰囲気では無くなってきている感があります。
しかし、見た目はやはり頑張っていると思いますし、このクラスのベンチマークたる役目は追っているのではと思います。今後ですと、マツダのmazda3なども相当評価が高いようなので注目したいです。
Aクラスのツインモニターは私はデザインも含めあまり気に入っておらず、確かに日中見にくいシチュエーションはありますよね。大量生産することで単価もだいぶ下がっているとは思いますが、その表示能力の高さ、情報量の多さはトヨタ・レクサス車に欠けているところと思います。夏の旅行ではAクラスを長期レンタル予定なので試してみたいと思います。
アンビテントライトに関しては、これは確かに賛否ありますよね。Mercedesのは確かにうるさすぎる感はありますが、欧州車がどれも積極的に取り入れていますし、ついに新型BMW3シリーズでも大々的に取り入れるようになったので、「変化」を感じる手段としては有効なのだと感じています。特にドアポケットの照明は実用的ですし、夜間走行時は照度調整ができるアンビエントライトは安心感にもつながると思っています(OFFにもできますし・・・)一方、最近のレクサスは収納や照明など、使い勝手の面では改善がなされていないのは気になるところです。アンビエントライトについても一部車種には装備されていますが、色は変えられなくてもよいのですが、せめて照度調整ぐらはできたほうが良いと感じています。今後、レクサスの中核モデルが次々とモデルチェンジをしますので、ユーザーが買い替えしたくなるような内容であることを期待します。