CT200h マイナーチェンジモデルの「静的質感」を部分的にチェック!

さて「CT200h」のマイナーチェンジモデルが発売され、初めての週末を迎え、9月発表予定のNXも大好評のようで各販売店もにぎわいを見せた週末だったようですね。

さて、CT200h。マイナーチェンジモデルということでやはり気になる存在です。
外装デザインはヘッドライト&バンパー・グリルが変更されており、特にフロントグリルはF SPORT以外でもメッシュタイプに近いデザインとなっており、なかなか個性的です。
個人的には最近のレクサス車の「F SPORTのフォグランプ周りのデザイン」(新IS、新LS、新CTに見られる、フォグランプ相当部分のブラックのパーツがアゴまで大きく食い込んでいる仕様)はあまり好みでないのですが、この「CT200h」の非F SPORT仕様であれば結構いいなと思いました。

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ヘッドライトのサイド部分には「レクサスロゴ」が入るようになりましたが、LC・LSのように金属削り出しでのロゴではないようで、樹脂部分への加工なのか、控えめ目になっています。まさに知ってる人だけが分かる?

上部のLEDクリアランスランプも、表面にレクサスの「アローヘッド」の集合体が透かしではいっており、よく見るととても緻密に光っていて個性的です。かつてのように黄ばんだつぶつぶ感のあるLEDではなく、とても綺麗に光るのは実用性も兼ねており、とても良いですね。
しかし、それだけに、2017-18年の新型車として、フロントウィンカーが「電球」というのはいかがなものでしょうか・・・これは本当に残念ですし、400万円もするクルマがこんなところでコストを削減しなければいけない理由が不明です。たとえ部品単価が5000円高くなってもフルLEDにするべきです。
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一方、テールランプのサイドは「L」字の集合体が美しく光り、とてもキレイです!
テールランプのメイン部分もNXのようにとても綺麗に均一に光りますし、ウィンカーもLEDに変更されており、テールランプはとてもいいです。
レクサスのエントリーモデルであるCTがリヤにもLEDがウィンカーを採用したことから、レクサス全車、テールランプはフルLEDになると思われます。(今後のRC系、UXも確実でしょう。)
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ナビ・オーディオ関係では、webカタログ等に記載はありませんが、「ワイドFM」の対応は行われていました。
(公式HPにも追加したほうがいいと思いますが・・・)
地図は2017年春版が採用されていましたが、実際に納車される方は秋版がインストールされていると思われます。
レクサスの地図はマップオンデマンドで3年間は地図更新は無料ですが、音声案内や詳細市街地地図、一般的なランドマークなどは更新対象外ですので地図は新しければ新しい方が良いですね。
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室内に関しては、「ワンダー速報」さんでも詳しくレポートされています。
http://drumsyos.blog.fc2.com/blog-entry-1720.html


さて、ここからは厳しい表現になってしまうのですが、この2度めCT200hのマイナーチェンジはかなりコストを押さえて延命措置とも言える内容にせざるを得なかった事情が垣間見える仕様になっています。
もちろんコストに制約があるのは理解できますし、部品の共用には限界があるのは理解していますが、CTのみ意図的とも思える「差別化」が未だに行われており、ブランドとしての統一性がない部分が散見される点が非常に気になります。


ステアリングに関しては、従来型の丸型のステアリングスイッチが継続採用です。
オーナーからの評判も芳しくなく、3年後に発売したNX・RCではリニューアルされ、使い勝手、ボタンの押しやすさ、メッキ加飾の追加等の意匠変更が行われ、2016年秋にMCした「IS」でも同タイプに切り替えされました。
毎日目にする部分だけに改良されなかったのは残念です。近年発売されたトヨタブランドの人気新型車よりも質感が低いのはどうかと思います。

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もうひとつはボタン照明。いわゆる「トヨタグリーン」です。
別に色で文句をつけるわけではありませんが、トレンドのカラーでないことは明白です。レクサス車では確か2006年発売の新型LSから先進的な「白色LED」をボタン照明に使用し、その後発売の新型車では基本的に白色LEDを使用していますが、2011年発売のCTに関してはコストの関係か??よくわかりませんが、なぜかグリーンを採用。
なお、最近のトヨタブランドの新型車でもホワイト系やクリアブルーの照明を使うことが多くなっており、グリーンや昔懐かしのオレンジの照明はだいぶ減ったのではないでしようか?

また、ボタン自体も現行のレクサス車では使用していないものを使用していますし、写真で見ても分かる通り樹脂の素材感もクオリティが乏しいものです。この辺が差別化されているわけですが、2017-18年になっても継続採用する必要性があるのでしょうか・・・
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ドアハンドルについても、「メッキ」を継続採用。これも現在のレクサスラインナップでは採用例が少なくなってきました。パワーメモリスイッチも他のレクサス車では見ない、独特の意匠のスイッチです。
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ルームランプ周りも特段変わりなく、クリアパネルを押し込んで点灯させるのはわかりやすい反面、かなり古臭い感じがします。電球なのはISもそうなので仕方ないとして、クリアパネルを押し込んで点灯するのは他のレクサス車ではみない形式で、ここも頑張ってほしかったところですが。
ただ、CTオリジナルのエコモードとパワーモードでLED照明の切り替えが行われる機構は残っていて安心しました(写真はパワーモードのLED点灯状態)

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一方、本革シートは、素材も含め良いものを使用していると思います。(ディーラーにおいてあるサンプル参照)
しっかりとした厚みのある本革シートで、色使いもオシャレでとても好印象です。
助手席パワーシートが4wayであるとか、シートベンチレーションがつかないという不満点はありますが、これは価格上やむをえない差別化と思います。

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リヤシートもほとんど手が入っていないようで、センターアームレスト、ドリンクホルダーなどが引き続き備わっていないようです。DOPでドリンクホルダーの設定はありますが、2万円近くする割には質感が今ひとつなので手を入れてほしかったところです。
レクサス車は全体的に小物入れが不足傾向にありますが、コンパクトクラスのCTはターゲットとなるユーザー層を鑑みてもユーティリティにもこだわりを持ってもよいのかと思います。

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以下は完全に私見です。

今回取り上げた項目については、これらは動力性能には無関係ですし、気にならない方も多いと思います。
しかし、「なぜCTだけ他のレクサスと違うのか?」意図的に差別化をしていると思われる点が散見されるのが非常に気になります。(部品単価を見ても採用できないほどの大きな価格差は見られないものがほとんど)

本革シートや内装の全般的なクオリティ、ナビゲーションシステム&モニタなどはトヨタブランドと一定程度の差別化ができていると思いますが、その他の点についてはTNGA採用のトヨタブランド車との明確な違いが見いだせません。

細かいところですがこういうところは結構ブランドを育てていく上でも大事なところでないかなと思います。
エンジンは旧型、ハイブリッドシステムも旧型。セーフティシステムもようやく平均点といったところ。また今回採用された「Lexus Safety System+」にいたってはトヨタセーフティセンスPと同等機能。
だからこそ、「室内の質感や居住性・快適性」などはビッグマイナーチェンジが行われた2012年発売の「後期LS」とまではいいませんが、レクサスらしさを追求した飛躍的なレベルアップをして欲しかったと思います。

レクサスとしてのフィロソフィがあるなら、それはこのCTの2度めのマイナーチェンジにおいては十分に反映されているのでしょうか?
(コストの制約や人的リソース等の問題はあるにせよ)胸を張って十分な作品を送り出したといえるのでしょうか。静的質感からはそれは十分感じられず、まだ未体験の「動的質感」に振り分けされたものと思いたいものです。

この記事へのコメント

  • たい

    私も同意見です。レクサスは値引きが最初から最後まで基本無いのを売りにしており、新型はまだましですが、末期になった車種は正直積極的に選ぶ理由がありませんよね。
    個人的には初期に十分利益は得られると思いますので、最終後期ほどの質感で普通であれば初期から出していいと思います。
    最初から最後まで値引きのない車作りをするのであればもう少しコストをかけて欲しいですよね。前期のISと初期CTにのっておりますが、新型ISのコストカットの酷さなど目にすると売れていないのは仕方ないことだと思っています。

    マツダなどを見習って貰いたいですね。
    2017年08月28日 11:15
  • 筋肉祭

    CTに限った話ではありませんが、そういうヒエラルキーの為だけ?の差別化、特にレクサスでは強く感じますね。
    他メーカーでは見受けられる「上のモデルを喰うような」、という事例より、「下のモデルがより残念な仕様に…」、ということが非常に多く見受けられます。

    装備面などで大きく差をつけるのは、結局のところ、クルマの本質の部分で差を付けられない、という自信のなさに起因しているのでは?と邪推してしまいます。

    今年、嫁のISの乗り換えの際、今回同じIS、というのは予算的にだいぶ厳しかったのですが、CTという選択肢はハナから無く、結果、他社製(VWのパサート)にしました。

    背伸びしてレクサス、という方も多くいらっしゃるであろうCTが、上位モデルの所有者から見下されるような(実際には気にもかけない方が殆どだとは思いますが)存在であってはいけないと思いますが、実際には独自の立ち位置を持つわけでもないただのプアマンズレクサスになっていると感じます。
    2017年08月28日 11:40
  • ピップ

    納車おめでとうございますm(__)m

    今後のなまっくすさんならではのレポートが楽しみです。

    さてCTについては昨日見てきましたが、確かに意図的に質感を抑えているように見られ残念です。CTからレクサスの門をたたくようになり、IS、RXへと気がついたら3車続けてのレクサスユーザーになってしまいましたが、やはりCTへの思い入れがあるぶんだけもっと頑張ってもらいたかったです。アナログクロックやステアリング、ルームランプ等の統一があってもいいような気がします。

    考えようによってはLSやLCだけではなくてボトムグレード車に本気を見せる事が出来るようになってレクサスのブランドが確立されると思うのですが・・・順調に受注はあるみたいです(バージョンCが売れ線)。

    長文失礼しましたm(__)m

    なまっくすさんが所有されていたRCfを手に入れた人は「当たり」ですね(笑)あれだけ丁寧に綺麗に(特にシート)されていたのですから

    2017年08月28日 14:36
  • CT好きでした

    全く同意見です。
    この度のMCを見て元初期型オーナーとしては寂しい限りです。
    SUVでないハッチバックの入門車など
    どうでもいいと思ってるのでは?
    と勘ぐってしまいます。
    素性は良い車だと思うのですが・・
    2017年08月28日 21:09
  • なまっくす

    to たい さん

    レクサスの後期モデルは本当に悩ましいですね。特にジャーマン3勢は50-100万もの値引きを提示してくるのでたしかにころっといっちゃうのがよくわかります。
    レクサスももう少しお買い得感のある特別試乗車の投入などがんばってくれればいいのですが・・・

    現行ISについてはリーマンショック後の影響もあると思いますが本当にコストカットが凄まじく、いくら走りの質感が上がってもレクサスの良さを殺してしまっては・・・と思います。
    MCでもあまり開発費を与えられなかったのか小規模な変更に留まってしまったのは残念です。
    第3世代のISではこうならないことに期待したいところです。
    2017年08月29日 20:18
  • なまっくす

    to 筋肉祭り さん

    そうなんですよね。第1世代ではどのモデルも個性を活かしていたのに、第2世代にはいってから結構あからさまな差別化をしてくるようになりました。
    第1世代のときは、GSを余裕で買えるオーナーがあえてIS350を選択されていたのですが、第2世代になると露骨な仕様差が出てきてしまい、それがISクラスの販売数が伸びない要因になっているとも思います。

    CTとHSにはもともとトヨタブランド車との違いがそれほど大きくないと言われていましたが、プラットフォームとハイブリッドシステムでは完全にトヨタブランドに遅れを取っている状態ですので、それでもなお選択されるような魅力的な改良にしてほしかったですね・・・
    少し前ですが、IQやブレイドなど小型のプレミアムっぽいクルマを育てるのがトヨタは苦手ですね。
    2017年08月29日 20:24
  • なまっくす

    to CT好きでした さん

    コメントありがとうございます。
    CTは北米撤退という話が出ていますのでこのまま次モデルはないものと思われますが、PHVなど別の形でコンパクトで上質なクルマはぜひラインナップにほしいと思います。
    2017年08月29日 20:28