北海道はレンタカーの種類が多いので選択するのも楽しいです。
前回は スバル・「レヴォーグ」。その前は マツダ・「アテンザ」 その前はトヨタ 「86」。
と毎回、比較的走りの良いクルマを選んでいます。北海道は速度域も高く、走行距離が長くなるのでなるべく走りがよいクルマを選ぶとドライブも楽しくなります。
(メルセデス・ベンツCクラスなども選べるのですが、レンタル料金が高くて・・・)
さて、ヴェゼルといえば言わずと知れた2014年、2015年と2年連続で人気No1を達成した都市型SUV。
ネット上での評判もいいし、高級外車が多数走行する東京都心部でもホント多数見かけるので、それだけ幅広く支持されているんだなぁ・・・ということで実際乗ってみたくなり、レンタカーのお供としてチョイス。
あまり料金が高いとNGでしたが、1泊2日で15,000円程度の格安プランがあったのでラッキーでした。
まず室内に入ると、ネットで見かける画像と同様、230−280万レンジの価格とは思えない大変仕様のよく開放感のある内装に驚きます。
レンタカーなので一番下のグレード(FF:227万円〜)だと思いますが、それでも肌が触れるところはソフトパッドや合成皮革があしらわれています。(ドアトリムはニットのような素材が使われていましたが・・・)

エアコン等の調整もタッチセンサー&綺麗な白色イルミで温度が表示されており、なんと運転席・助手席の左右独立温度調整式・・・ツヤのあるクリアブラックで仕上げられたパネル周りの仕立て、素材感も含めこのあたりのクオリティはレクサスIS、RC、NXより上質といえます。
地味ながら、カップホルダーも押し込むと底が抜けて500mlペットボトル等の長尺なものも安定しておけるようになっていたのはとても感心しました。見栄えや素材感は価格なりのものがありますがとても実用的で良いと思いました。
レクサスでは新型RXで「底が下がるタイプのドリンクホルダー」を採用していますね。
レクサスISやRCなどは高さが不足しており、異型のペットボトルだと車両の急旋回時や高速道路のコーナリング時にドリンクが倒れます(泣)
そして嬉しいのがやはり「電動パーキングブレーキ」&「ブレーキホールド」
レクサスではNX、新型RX、GS、LS (LXはブレーキホールドなし)など上級クラスにしか装備されていません。
やはりこれは快適そのもの・・・左足元も広いですしね。
北海道でも幹線道路や都市部は信号待ちが長いですから渋滞時のブレーキホールドは疲労軽減に寄与します。
センターアームレスト下の小物入れもありますし、センターコンソールにもスマートフォンを置くスペース、そのほか12Vのアクセサリーソケットに加え、2つのUSB端子も備わっており、大変便利。
旅先のレンタカーとしても不足しているものはありませんね。
さて運転し始めると見晴らしの良いドライビングポジションに驚き。
免許取得以来、着座位置が低めで後方視界の視認性が乏しいクルマしか乗っていないので・・・
スポーティ感はないですが、やっぱり運転しやすい&前方・後方視界とも良好。一度ミニバンやSUVのに慣れるとセダンやクーペに戻れないのはわかる気がしますね〜
ヴェゼルは16インチのホイールですが、乗り心地もよく大変快適。若干ふわふわ感や時速90km/hを越えたあたりから風の影響を受けたり直進安定性が落ちる感じやレーンチェンジ後のゆすられ感は多少残りますが、背が高いぶんしょうがないですかね。全般的に、航行性能に関してはそれほどネガティなものはありませんでした。
ただ、北海道の高速道路(道東道)では法定速度を上回る速度時速で巡航しているクルマが大多数なので、同じペースで走行しようとするとエンジン音が気になり、燃費も低下気味になりますね。
郊外での一般道路では時速62〜3km/hぐらいまではモーター走行でいけますが、それ以降はエンジンがかかるので新型プリウスなどと比べると物足りなさはありますが、それ以前のトヨタ/レクサスハイブリッドと同等の感覚で運転できますのでエコ運転を意識した走行もなかなか楽しかったです。
特筆すべきは、リチウムイオン電池を搭載しているからか、トヨタ/レクサスハイブリッドでよく発生する、電池を使いきってしまう状態になりにくいこと。おかげで酷暑の時期でしたが、バッテリー切れでアイドリング時ストップ時も充電状態になるシチュエーションはほどんどありませんでした。
スピードメーターも見やすく、特に夜間は中央部分がホログラムのように立体的に見える部分があるのは新鮮でした。
欲を言えば今モーター走行しているかどうかの表示がもう少し見やすいといいかな・・・(エネルギーメーター)

そして、レーンチェンジの際に便利な「ワンタッチウィンカー(ユーロウィンカー)」も装備されていました。
3回光るタイプなので当方としてはちょっと短く感じましたが・・・(5回になれているため)
高速道路での車線変更の際は便利な機能。
これははやくレクサス車も標準装備してもほしいところ。デメリットはないと思うんですけどねぇ。
走行支援系では「クルーズコントロール」もありました。
ホンダセンシング採用前のため、通常のクルーズコントロール装置ですが、レンタカーでは珍しいですよね?
それだけヴェゼルの標準装備が充実している証でしょう。
ステアリングスイッチの右側に「CRUSE」ボタンが埋め込まれているのは最初慣れませんでしたが、スイッチ式でも意外に使いやすいと感じました。
夜間走行では、天井にあるルームランプからブルーのLEDダウンライトがカップホルダー周辺を照らす演出も。
レクサスIS、RC、NXではコストダウンから天井のLEDイルミが廃止されていますので、この点でもヴェゼルは上質ですね。
そのほか光源もつやありボタンに白色LED。(前後席とも)
レクサスISではコストカットのため電球になっていますが・・・(10月のマイナーチェンジでLEDに戻るか注目!)
ということで、北海道の著名なポイントを巡りつつ、今時人気の車の魅力を探りながらドライブしていたわけですが、リーマンショック以後に開発されたレクサス車が軒並みコストダウンに走って内装の質感が落ちている点について、車両価格が半分以下のヴェゼルではその点をことごとくクリアしていたのがとても印象的です。
ヴェゼルは発売からずいぶん立ちますが、先般の改良でさらに内外装の質感がアップしているので、これは売れるのも当然と思いました。
結局北海道では2日間で約500kmほど走行し、ハイブリッドインジケーターを見ながらある程度エコ運転も意識し、満タン法での燃費は23km/Lほどでした。カタログ値が27km/Lとのことですので、十分すぎる数値と思います。
当方はまだちょっと背伸びしてプレミアムブランドのクルマに感心があるので現時点では次車の選択肢には入りませせんが、スタイルもよく、実用的で、あらゆるシチュエーションで活躍できそうですし、そのうち購入候補になるかもしれまえん。今どきの都市型SUVの良さがわかる1台だなぁと感心してしまいました。
今冬にはトヨタブランドからも「C-HR」が登場してきますのでこのジャンルはますます人気が高まりそうですね。
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