新型レクサス「NX」ついにナビの不満点が「OTA」により改善か?

2023年2月1日、今年初のOTAアップデートプログラムが配信されました。
かねてから、アプリが配信されていた「先進安全装備関係」ではなく、おなじみのナビゲーションシステムの機能改善プログラムです。(一部車種は「オーディオ」のアップデートも含む)

車両に乗り込み、程なくすると、「ソフトウェア更新」の案内が表示されます。

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これまでと同様、アップデート後は現バージョンには戻れませんので、不具合がないことを祈ります・・・
昨年9月以来ですから、5ヶ月ぶりのアップデートとなります。

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ダウンロード&インストールには約30分程度かかりますので、車内で待ってもなかなか終わりませんので、普通にドライブすることをオススメします。
途中でエンジンオフにしても問題ありません。
当方のNX350hの場合は、「ナビゲーションシステム」と「オーディオシステム」(AMP)の2つの更新プログラムが配信されました。

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改善内容は、ナビからはさっぱりわかりませんが、レクサス公式webサイトでは開示されています。
当初から改善が要望されていた、高速道路上のサービスエリア、パーキングエリア等の到着予想時間が実装されました。
もともと第2世代、第3世代レクサスのナビゲーションシステムでは当たり前に表示されていた機能ですので、ようやく復活することとなります。
これで長距離ドライブでおおまかな計画を立てながら休憩場所を決めたりできますね。

スクリーンショット 2023-02-01 17.14.00.png

https://lexus.jp/total_care/maintenance/update/


当方はまだ実走行していないので、表示が改善されたのは確認していませんが、CSK REVIEW CHANNELさんが体験動画を公開されています。




しかし、今回気づいたのが、配信プログラムの内容が車種により微妙に違うことです。
少なくとも、2022年夏に年次改良された「UX」と「ES」においては、今日まで、「一般道優先」のルート検索がなかったことが判明しました(驚)
すでに新型「NX」ではOTAにより実装されていたのですから「UX」や「ES」の納車時から実装されていてもおかしくないはずですが・・・

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また、2022年秋に年次改良された「LS」はまだ少数しか納車されていないと思いますが、その「LS」においては今回のアップデート対象車種に含まれていないのも気になるところです。また、どうやら、新型「RX」でもルート検索の選択肢の種類が少ないようで、同じレクサス車でもナビゲーション機能が若干違っているのはちょっと不思議な感じです。

新型RX においてもアップデート対象ではありませんので、なにか事情があるのかもしれませんが、新型RXについては、しばらくの間「高速道路上のサービスエリア、パーキングエリア等の到着予想時間表示」が実装されないままなのではと予想します。

なぜこのような仕組みになっているのか不思議ですが、車種ごとに適用されるプログラムがバラバラなので、それ故に検証に時間がかかりデータ配信に時間がかかっているのでは?と感じました。(今後統一されるのかもしれませんが・・・)


なお、新型「NX」においては、機能的には問題ないものの、ブランド価値を毀損しかねない(笑)「エネルギーフロー」画面は改善されていません
「わかりやすいからこれでヨシ!」と思っての判断なのか、まだ優先順位が低くてリソースが割けないのかはわかりませんが、少なくともSNS上での評判はすこぶる悪く、そろそろ改善してほしいものです。14インチの大画面でこれを見せられても・・・

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なお、「タイヤ空気圧」表示についても特に表示に変更はありません。
これも14インチの大画面モニタで見る必要があるのかな、と思います。(こういうのはスピードメーター内の小さなディスプレイでも良いかと・・・)
小さい画面だとグラフィックは簡素でも問題ないかと思います。

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14インチモニタで表示するのであれば、「燃費」と「エネルギーフロー」、「空気圧」などを同時に1画面で表示してほしいと思います。

・・・といいつつも少しずつでも機能が改善するのは喜ばしいことですし、もともと新ナビゲーションシステムについては基本的な性能は十分高く、ルート検索や到着予想時刻の正確性、レスポンスなど満足できる点も多いです。

おそらくトヨタ・ブランド車でも配信が始まるかと思いますが、これでいよいよ当初から不満の強かった部分はようやく改善されたように思いますので、ようやく「スタートラインに立った」というところかと思います。
当初からこの仕上げであれば、ここまで酷評されることはなかったのではと思います。

また、今回「音声認識機能」も改善されたようですが、たしかに若干認識速度と認識率が若干向上したり、音声で「案内中止」をした場合は、画面上に「目的地を削除しました」旨の表示が出るなど少し改善された部分が見受けられます。

ただ、相変わらず音声認識レベルは他の身近なデバイス(Siri、ALEXA、googleアシスタント」等には遠く及ばず、受け答えに異常に時間がかかるポンコツ具合は変わらないと思いましたので、使用するたびにストレスが溜まるだけなので、当方は引き続きほとんど使用することはなさそうです。
コレに関しては、「認識できる用語」を制限して、まともに使えるようにしてほしいと思います。
特に、音声でのルート検索に関してはまったく見当違いの検索結果が表示されることには代わりありませんでした。根本的にはあらかじめ「お気に入りなどに登録済の場所に限定する」などの対応が必要と感じます。
これだけスマホが普及している中、今どき「南青山の美味しいイタリアン」や「近くの喫茶店に行きたい」なんて発音して新たにルート検索する人なんて少数派でしょうから、着実にできることを増やしていって欲しいと感じます。


私も含む多くの方が求めている「OTA」の真価はまさに今後のアップデートにかかっているかと思いますので、ナビゲーションシステムだけでなく、ヘッドアップディスプレイやスピードメーター内の表示も含め、ぜひ今後の開発陣の皆さんの「カイゼン」に向けた奮闘を期待したいところです。
無償アップデートに限らず、良い機能であれば有償やサブスク形式でも受け入れられる環境になってきていると思いますので、レクサスらしい進化にも期待したいですね!





この記事へのコメント

  • はじめパパ

    520はじめパパです。
    NXの納車ですが、
    当初、2/8の工場完成予定でしたが、
    本日(2/1)に車両が完成したとの事でした。
    納車は2/20としました。
    2023年02月01日 23:30
  • かずぽん

    今回のOTAですが先のコメントにも書きましたが、せっかく「運転支援アップデート」のアイコンの事前予告までしておきながらアップデートされたのは運転支援関連ではなくナビ関連とオーディオでした。運転支援関連のアップデートが有ると期待していただけになんか拍子抜けした気分でした。運転支援関連のアップデートは今後もあると思って良いのでしょうかね?特にRXから導入されたプロアクティブドライビングアシストの
     「信号交差点に対する右左折時減速支援」
     「車線内走行時常時操舵支援」
    がNXでも実装されるのか気になります。
    ディーラでRX500hを試乗した際にNXと比べて操舵支援が効いて車線維持がさらに楽になったような気がしたので何か進化したのではと思っていたのですが、この車線内走行時常時操舵支援が効いたのでしょうね。
    トヨタのプロアクティブドライビングアシストは自動運転とは異なりますが、特に街中を走行する際には多少お節介な所もありますが、運転がかなり楽になり比較的自分の思ったタイミングで適度に減速や操舵支援をしてくれるところが大変気に入っています。他のメーカーではこのような機能は見られませんのでトヨタはもっと積極的にアピールして良い機能だと思います。
    2023年02月02日 00:39
  • kanちゃん

    なまっくす様

    お世話になります。708のkanちゃんです。
    450+ verL納車日が2/19に決定致しました!
    増産でmyDは他車種も含めて4月終り頃まで納車ラッシュだそうです。

    宜しくお願い致します。

    2023年02月02日 14:34
  • TETTY

    今回のNXのソフトウェアアップデートでナビのテレビキャンセラー使用時GPSが切れるのが改善すると聞いたのですが、実際のところいかがなのでしょうか?
    2023年02月05日 07:54
  • なまっくす

    to TETTYさん

    そのような噂があったのですね!
    まったく変更ありません!キャンセラー仕様時はGPSが切れます。(さきほど試してまいりました)


    >今回のNXのソフトウェアアップデートでナビのテレビキャンセラー使用時GPSが切れるのが改善すると聞いたのですが、実際のところいかがなのでしょうか?
    >
    2023年02月08日 22:38

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