もともと大きな話題となったクラウンの「SUV化」、「FF(前輪駆動)化」、「全車4気筒エンジン化」とクラウンオーナーのみならず大きな話題となっていましたが、いよいよトヨタ・新型クラウンについて近々情報が明らかになりそうです。
なお、数日前から「リーク情報」と思われるものが出回っていますが、複数の情報を総合すると新型クラウンの数ヶ月以内(2022年6月頃記者発表?)ほぼ間違いなさそうです。
スクープ誌「マガジンX」の情報に加え、大手メディアの「ベストカーweb」等でも本話題を頻繁に取り上げていることから、新型クラウンの近々のフルモデルチェンジは間違いないところ。
また、新型クラウンのスペックに関しては、今後のレクサス車にも影響を及ぼすものと思いますのでSNS上の「噂ベース」ではありますがチェックしてみたいと思います。
■セダンから決別、全高は1540mm!
SUV化というと、全高1600mmを超えるのが一般的ですが、今回の新型クラウンはそこまで行かず、日本の一般的な機械式駐車場の「ノーマルルーフ」の制限いっぱいの「1540mm」とのことで、この高さはレクサスUX(UX200/UX250)」と同じ。
現行クラウンは「1455mm」とのことで、約85mm高くなり、にもトヨタ「C-HR」やBMW X2とほぼ同等の高さであるため、おおむねイメージが湧きそうですね。このサイズがこれからの「セダン型」の主流となっていくのでしょうか・・・

■ついに全幅は1800mm超え
日本の道路事情を踏まえ、国内専用車として全幅1800mmを守ってきたクラウンですが、新型は北米等、世界進出モデルとなる見込みで、全幅は1840mm程度になるとの噂。
全幅1840mmの車は結構ラインナップされており、レクサス車では新型「IS」が全幅1840mmです。
それでも、日本の機械式駐車場の一般的な制限である「1850mm」を死守したのは嬉しい限りです。
全高も含め、ニーズが高い法人需要や都市部での駐車スペースにも配慮しているものと考えられます。

■全長は若干拡大
ボディは大型化し、ミニバン「アルファード」と同等サイズの「4930mm」との噂。メルセデス・ベンツ「GLE」も4930mmですからかなり大きいです。
これは現行クラウンの「4910mm」やすでに販売が終了した「レクサスGS(4980mm)」を超えるので結構な大きさ。全高が85mmも高くなるので、クーペスタイルとはいえ、結構大柄なボディに見えそうですねぇ。
腰高感をカバーするため、クーペルックのフォルムにするという戦略なのでしょうか?
■大口径タイヤ/ホイール
上級モデルとされる「RS」には「21インチタイヤ&ホイール」を採用とのこと。
レクサス車も含め、セダン系で21インチは最大サイズです。ボディサイズの拡大が効いているのでしょうか。
トヨタ・新型MIRAIや、レクサスLSでも最大で20インチホイールですから、「セダン」の領域を超えていますね。
ちょっと乗り心地は心配になりますが・・・ランフラットタイヤの採用有無も気になるところ。
■全車4輪駆動(AWD)
ついにFR(後輪駆動)とは決別し、AWD化とのこと。
メカ式のAWDではなく、電気式のAWD(E-four)ですので、もともとのベースはFF(前輪駆動)なんでしょうね。
eーAxle(eアクスル)と後述の「DIRECT SHIFT 6AT」との組み合わせの模様。
■新トランスミッション
ダイレクトシフト6AT。
レクサスでは「DIRECT4」という名称で商標登録されており、レクサス「RZ(RZ450e)」でデビュー予定ですが、トヨタブランドの方は、ダイレクトシフト6AT(Direct Shift 6AT)としてデビューする模様
まだまだ謎が残りますが、クラウン3.5LモデルとレクサスLS500h/LC500hに搭載されている、3.5L NAエンジンと組み合わせた"マルチステージハイブリッド"システムに変わるものとしての役割が期待されます。
一方、"マルチステージハイブリッド"は第2世代目を迎えることなく、終焉が確定的ですね・・・
■RS専用 新エンジン
「直列4気筒2.4L デュアルブーストハイブリッドシステム」 という耳慣れないものが搭載されるとのこと。
4気筒の2.4Lというのは、「マガジンX」等で以前からスクープされているものでしたが、奇しくも「LEXUS RX500h」で噂になっていた仕様と同じと思われます。
■バイポーラニッケル水素電池
ハイブリッドシステムの要であるハイブリッドバッテリーには、トヨタ・新型アクアで採用された「バイポーラ型ニッケル水素電池」を採用。
電池を構成する「セル」を小型化する画期的な技術であり、現状ではコストが高いものの、今後順次主要車種への採用でコスト低減が見込まれていました。
(2022年5月時点ではレクサス車への採用はなし)
新型レクサス「RX」のうち、RX500hには、この「バイポーラ型ニッケル水素電池」の採用が見込まれます。
■ボディカラー
bZ4X、レクサスRZ(RZ450e)と同様、ルーフとボンネットに「ブラック系」のカラーを採用した、2トーンカラーを一部採用とのこと
■4眼LEDヘッドライト
一部グレードにはレクサス車のような複眼のLEDヘッドライト(4眼ヘッドライト)を採用。
ヘッドライト自体はかなり「薄型」という噂も?
■先進安全機能
新型ノア・ヴォクシーとほぼ同等とのこと。
これは、レクサス「NX」や「RZ」に搭載されている「Lexus Safety System+3.0」の仕様から考えても妥当なところかと思います。
かつて、トヨタではセーフティシステムに仕様差を設けていましたが、今後発売されるものは概ね同スペックの物が採用されるのでしょう。
電気式のハンドルである「eラッチ」はレクサス専用として、クラウンには採用されないでしょう。
■ナビ/オーディオは新世代システムへ
上位クラスには「12.3インチ」の「ディスプレイオーディオPlus」を採用とのこと。
これは、レクサス「LX」や「UX・ES(いずれも2023年モデル)」と同等のハイエンドモデルと予想されます。
ディスクドライブやSDカードなどは再生不可ですが、現状の仕上がりだとちょっと不安ですね・・・
新ナビ/オーディオシステムはインターネットを通じたアップデート「OTA」で表示機能や付加機能の追加などが謳われていますが、現時点では一切のアップデートは行われていません。
新型ノア/ヴォクシーに続き、新型クラウンで一気にユーザー層が拡大するため、このままではかなり不満の声が出そうですが、アップデートは大丈夫でしょうか・・・
この他、新型クラウンで「世界初採用」の技術がどれだけ投入されるのか、という点にも注目したいところですが・・・
さて、今回の新型クラウンで最大のトピックスはなんといっても最上級グレード「RS」に搭載される、新パワートレーン。
当然、この「RS」に導入されるパワートレーンについて、新型クラウン「RS」専用の訳はないでしょう。(現実的に価格は高いでしょうし、数はそんなにでないはず・・・・)
では、このパワートレーンが次に採用されるのは・・・
「レクサスRX」(RX500h)の可能性がかなり高そうです。
逆に、「レクサスRX500h」のためだけに新パワートレーンを開発、採用することもないでしょう。
なお、「NX」と「RAV4/ハリアー」で若干パワートレーンの性能が異なるように、レクサス用に若干スペックを上げることも考えられますが、クラウンの最上級モデル「RS」にのみ採用、ということであればレクサス「RX500h」にそのまま搭載される可能性は高そうです。
次期新型レクサス「RX」をご検討されていらっしゃる方も、ぜひ新型クラウンのスペックには注目です!かなり近いものになることが想定されますし、レクサス「RX500h」は、もともと「DIRECT4」(AWD)搭載という話でしたので、今回のクラウンの「AWD化」とも合致します。
具体的な内外装のイメージはまだ少し先(数週間先)になると思われますが。内装がどうなるかにも注目です。
レクサス「NX」から始まる第4世代レクサスでは、リモートタッチの廃止、アナログクロックの廃止など、レクサスの特徴的な装備を廃止しましたので、トヨタブランド車と内装のデザインは結構近いものになることも予想されます。
果たしてどのような差別化が行われるのかにも注目したいです。
この記事へのコメント
LCコンバーチブル
なんだか残念ですね。
石畳
・7月発売(発表?)
・背が高くなる
・セダンタイプは翌年?以降?
でした。
なまっくす
世界初のマルチステージハイブリッド・・・
不遇な運命でした・・・ここまで短命とは。
エンジン自体をリニューアルすればまだまだいけると思うのですが、もう6気筒のV型エンジン時代が時代遅れなのでしょうね・・・
なまっくす
情報ありがとうございます。
販売現場には徐々に情報がおりているようですね。セダンタイプのFRモデルが一転継続にきまったのは嬉しいですね〜!
新型クラウン、発表がとても楽しみです。