メディアで取り上げられるようなポイントがほぼないため、Webや新聞紙上でも「クラウンSUV(セダン・プラス)」の方が取り上げられているなど、今までのマイナーチェンジ車の中でもひっそりとした発売という印象ですが、早速実物を見てまいりました。
今回LSで新設定された新ボディカラー、「銀影ラスター」は33万円という高額なオプション費用に見合う大変素晴らしいクオリティの塗装でした。

リヤビューはテールランプのメッキ部分がブラック化したことで今までは上下で分割されていたテールランプの一体感が強まり、こちらのほうが似合います。
それにしてもボディカラーの美しさにうっとり。

「銀影ラスター」は、カラーサンプルでは懐かしのSC430「コスモシルバー」という印象でしたが、粒子の細かさはコスモシルバー、そして色合いはもっと明るく、ソニックイリジウムより更に明るいシルバーで、非常にフレッシュかつ高品質な塗装(まさに「箔」)です。

ドアミラーは、レクサスチームメイトの「Advanced Park」の機能のせいか、従来にはないピアノブラックのパーツとともにカメラが内蔵されていることが確認できました。

ヘッドランプは最近のRX、ISなどと同様、シンプル化。懐かしさも感じますが、新鮮さははなくなりましたね。
下部の出っ張ってる部分がハイビーム用です。

ウィンカー点灯状態
わかりやすく、シンプルな点灯ですが、フラッグシップモデルと考えれば、ライトの点灯パターンなど目新しさが欲しいところです。

さて、静的質感で一番の関心事は「タッチ式のワイドディスプレイ」です。
運転席に座ると確かに、モニター画面が手前に出たので、文字は大きく、見やすくなっています。タッチ操作もしやすいのでその点では進化しています。
しかしやっぱり前期モデルを知っていると、この部分の「とってつけた感」が気になってしまいます。
モニターの高さと、ダッシュボードの高さが微妙に異なるのは違和感あり。新規設計ならこんな作りに絶対しないですもんね・・・

助手席前から。
やはりディスプレイの「枠」の大きさが気になるのと、ダッシュボードのデザインと合っていないのが違和感あり。
前期モデルの美点であった、すっきりさが失われてしまっています。

助手席前の謎のアンビエントパネルは前期モデルと比べ、ほとんど光らなくなっています。(うっすらとL字のアローヘッドが無数に刻印されている)
それにしてもなんてもったいないゾーンなのでしょう。タッチディスプレイが隣に移設されたことで、余計にこの謎の空間が目立っています。これだったらここにインテリアパネルを敷き詰めたほうがまだ良いのではないでしょうか。
LSであれば、このあたりは再設計してほしかったところ。

現代のクルマにおいて、ナビゲーションディスプレイなどの表示デバイスは非常に重要な位置づけのハズ・・・これが「取り外し可能」でタブレットとして社外で使えるなどのサプライズがあればこの大きさや形状でも理解はできるのですが。
今後、レクサス「LC」でも同様の改良(改悪?)が行われないことを切に祈るばかりです。

今回のマイナーチェンジの改良点を鑑みると、LSのフルモデルチェンジはそう遠くない気がしますね。
この記事へのコメント
あさ
前はタッチパネルの黒光沢、シートヒーターの呼び出し画面のボタンは銀色だったと思います。
そのほかのスイッチと統一はされましたが、コスト低減の気がします
Danmarino
BEZLH
同感です。コンセプトからやり直さないと……次期LS、ISが車検迎えるくらいのタイミングで出てくれれば検討できるのですが……。
レクサス版MIRAIを待つほうが現実的かとも思ったりします。
うめてん
まさお
銀影ラスターはとても素晴らしく生で是非見たくなりました。銀影ラスターは今後他のFMC予定車種にも設定されていくんでしょうか?
石畳
やっぱり、5メートルくらいでないと。
500に乗り換えて、駐車場で切り返しが出来ず、
ガソスタに置かせてもらっている人がいます。
ショートモデル、出るといいですね。
なまっくす
LSのショートモデル、ほしいですよね。
日本では駐車場問題も大きいですし。
しかし現行モデルの間はないのでしょうね。次モデルで果たしてどうなるか・・・
なまっくす
銀影ラスター、ぜひ実物を見てみてください!非常に美しい塗装で驚かれると思います。
ぜひ他車種に・・・と思いますがオプション価格の問題もありますので当面はLS、将来的にはLCやLXなどでも採用されるかもしれませんね。
なまっくす
助手席側のパネルはホントそのとおりで・・・
LC発売時に開発陣にお話を伺う機会があったのですが、当初はツインモニターを想定したそうですが、エアバックの関係があり断念したとのことでした。
しかし、時代はツインモニターなど、表示デバイスを並べる方向性ですから、なんとかしてほしかったですね。
今回のLSの点灯しないパネルをみてあらためてそう感じます。
なまっくす
V6エンジンとハイブリッドの組み合わせではかつてのセルシオ、LSオーナーを満足させるのは困難であることが現行モデルで判明したので、次モデルではパワートレーンの刷新、そしてFCV化が近いものと思われます。
新型MIRAIの評判を考えると、レクサス版FCVに期待がかかります!
なまっくす
最近はFF駆動方式でも非常に満足いく仕上がりのクルマが増えていますが、FRモデルに乗り換えたりするとやはり違いが感じられますよね。やはり操舵と駆動でしっかり役目を分けているFRの良さはあると思いますし、それがプレミアムブランドの味なのだと感じます。安定性のある4WDももちろん素晴らしいのですが・・・。
新型LSの自動運転機能、なるべく早く出さないと忘れ去られてしまいそうです・・・オリンピックに間に合うといいのですが。
なまっくす
そうなんですよ!このボタン類の操作についてはあえての変更と説明されており、一応「視認性の向上」ということらしいですが、おそらくコストは差下がっていると思います。私も以前の方がいいなぁと思うのですが・・・
ステアリングスイッチも同様にブラック化されていますが、逆にこっちを金属調塗装にしたほうがよかったのでは?と思います。(仮に、メルセデスの真似といわれようと・・・)
LS200
日本仕様は何か付けられない理由でもあるのでしょうか。
なまっくす
北米ではパノラマガラスルーフの設定だけみたいですね。ES300nも同様なので、日本と北米の嗜好の違いなのでしょうか?私は開かなくていいのでセダンにもパノラマルーフ希望派です!