もともと英語でのサブスクリプションは「定期購読」と訳されるようですが、日本でも書籍類にとどまらず、各種サービスの提供や月額均一料金での「使い放題」、「食べ放題」などさまざまなジャンルにサブスクリプションという用語を見かけるようになりました。
自動車においても海外ではサブスクリプションサービスが始まっており、日本でもトヨタ/レクサスが「KINTO」でサブスクリプションサービスを開始していますね。
■レクサス乗り放題!「KINT SELECT」 東京地区からスタート!
http://www.namaxchang.com/article/464010444.html
そんな中、BMWは日本市場も含め、今後はナビゲーション/マルチメディアシステムの一部として機能している「Apple Car Play」の接続に関して、サブスクリプションを導入とのこと。
https://connecteddrive.bmwusa.com/app/index.html#/portal/store/Base_CarPlay

いくつかのニュースサイトで取り上げているようですが、日本市場でも月額130円(お試し料金)、1年1万3900円、3年3万8000円、無制限5万500円の4つのコースが提示されている・・・・とのこと。
■ITmedia BMW、Appleの「CarPlay」オプションを年額1万3900円のサブスク制に
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/29/news062.html
ちょっと割高な感じもしますが、1年コースが「13,900円」とすると、1ヶ月あたりでは約「1,160円」。毎週末の土日にクルマに乗るとして、1回あたり150円・・・とそれほど大きな金額ではありませんが、毎年これだけの費用がかかるとどうなのかな?
レクサスに関しては「RX」で初Apple Car Playが採用されますが、今の所料金がかかるという話は聞いていませんので、従来どおり利用料は無料と思われますが、初回車検経過後については現時点では不明です。もしかすると、「G-LINK」の契約とセットになる可能性はあるかもしれません。

また、既存のレクサス車に関しての対応もどうなるか楽しみです。(以前、北米では有料アップデートで既存モデルもApple Car Play等に対応・・・ということがありましたが、日本でもぜひ対応してほしいところ)
その場合、初回にアップデート料金を支払って1度で完結するのか、毎月(または1年、2年等)「サブスクリプション制」で定期的に利用料金を徴収するのか・・・いろんな可能性がありそうですね。
さて、BMWのこの動き、他のメーカーが追従するかどうか。
自動車に関しては購入時に全額を支払い、メンテナンスも初回車検までは車両本体に含むまたはメンテナンスパッケージに加入することが一般的になってきましたので、メーカーやディーラーが初回車検までの期間にあらたにユーザーから収益を得ることがあまりありませんが、今後、付帯サービスをサブスクリプション制とすることで、収益化するというビジネスモデルもとり得るのかもしれません。
たとえば、より強固なセキュリティサービス(スマートキー+スマホ認証)の提供、車内Wi-Fiの提供、ナビ/オーディオ系アプリのソフトウェアアップデートなどユーザーによっては必ずしも必要ではない機能をサブスクリプション制とするということも考えられますね。
その他、ハードウェアは予め車両に仕込まれているが、サブスクリプション契約をすることでその機能が有効になるなど・・・

この記事へのコメント
筋肉祭
これだけだと良く分かりませんが、アプリの使用に対してでなく、通信キャリアとの契約や車内Wi-Fi等も内包したサービスであってほしいです。
ではなく、日本におけるiPhoneのテザリングみたいに、本体に元から備わっている機能を使うだけで料金を取り続ける、みたいなのは納得出来ないですしね。
かずぽん
基本的にナビや音楽アプリも通信はスマホの通信機能を使っているので、車側の通信機能は使っていないと思いますので通信料の負担もスマホ持ちのはずですよね。
これに年間13,900円の価値を見出す方がどれだけいるかでしょうね。なんかせこい気がしています。
なまっくす
ほんとそのとおりですよね!
他のメーカーが追従しないことを祈ります。
(もしかしてappleから利用料の請求などがメーカーに対して行われているのでしょうか?)
なまっくす
>AppleのCarPalyは一部のスマホアプリをカーナビ上で表示できる程度にしか思っていなかったのですが、何かそれ以上に付加価値はありましたっけ?
→たぶんないと思います。
>基本的にナビや音楽アプリも通信はスマホの通信機能を使っているので、車側の通信機能は使っていないと思いますので通信料の負担もスマホ持ちのはずですよね。
>これに年間13,900円の価値を見出す方がどれだけいるかでしょうね。なんかせこい気がしています。
→まさにそのとおりですが、しかし、今後はこのような方式が採用される可能性もあるかもしれませんね・・・開発費がかかっているのか、それともapple社への支払いが裏で発生しているのかわかりませんが、これが仮にレクサスでも発生するのであれば車両ネット接続(Wi-Fi)を可にしてほしいですね。
Colo
先週まで10日程、海外でヒュンダイのレンタカーを借りて当初iPhoneでGoogle Mapをナビ代わりに使っていました。ヒュンダイにUSBジャックが付いていたのでiPhoneと繋いだところ、Apple CarPlayが出来てカーナビの付いていない車の液晶画面にGoogle Mapが表示され、その音声案内やiTunesの音楽も車のスピーカーから出て、更に電話がかかって来た時に、車の液晶画面で電話を受けるか受けないかの選択とハンズフリーで車のスピーカーとマイクを使うかiPhoneで受けるかどうかの選択が可能で、ハンズフリーで受けるとiTunesの音楽が消えて問題なく通話が出来たのにはビックリしました。CarPlayの使用権や使用料の問題もあると思いますが、Google Mapもタイムリーに情報更新されるので、CarPlayが使えるなら高額な純正やサードパーティーのカーナビなど不要で、何故日本でCarPlayの導入が相当遅れていたのか分かったような気がします。また有料道路も日本のようなETCゲートもなく(当然にETCゲート渋滞もない)ETC機器の代わりに廉価のE-Toll Tagで取付も簡単で、日本の消費者は騙されているのではないかと思った次第です。
なまっくす
コメントありがとうございます。
なるほど、たしかにApple Car Playなどは便利なようですね。
パイオニアがカーナビ事業で苦境に陥ったようにこれからはどんどんApple Car PlayやAndroidauto対応車種が増えていくので専業メーカーやアプリ開発メーカーとしてはますます厳しくなっていきそうですね。
しかしメーカーとしては美味しい部分を異業種に持っていかれるのは面白くない話でしょうね。消費者としては、切磋琢磨してよりよいものを使用できれば良いのですが・・・